2023.7.9

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す

明石沖のマダコ釣りは、6月中旬からハイシーズンを迎えるのが通年でしたが、3年前から不漁が続き漁獲量が大きく減っていました。釣りも同様でしたが、今年は、昨年と比較すると少しは上向きなようです。今回は夏の釣りとしてハイシーズンを迎えるマダコ釣りの模様をお伝えします。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す

半夏生に備えて明石沖でマダコ釣り

半夏生とは、雑節のひとつ七十二候で言われる日で、夏至から数えて11日目とか、黄経100度の点を太陽が通過する日を指します。今年は7月2日です。

大雨が降り始める時期で、ここまでに田植えなどの農作業を終えてひと休みをする時期とも言われ、全国にさまざまな風習があります。そんな農繁期のひと休みの半夏生に、播磨や淡路地方では、マダコを食べる習慣が続いています。

タウリンが豊富な栄養満点のマダコ、疲労回復にもってこいかもしれません。盆までの期間、明石タコの一番おいしい時期でもあります。

流通ルートの少ない以前は、魚の行商人が明石市内の港で仕入れて、播磨地方の農村を回ったそうです。旬のおいしさを食べてひと休み、半夏生にマダコは切っても切れない関係です。

マダコの具合は上向きの様相か

悪いなりに釣況は保たれています。昨年は、半夏生のタコどころではなかったですが、今年はどうやら狙って狙える程度には釣れ始めました。

梅雨が大事で、川の水が増え、栄養分が海に流れます。プランクトンが増え、甲殻類がそれを食べ、エビカニが増えるとマダコは浅場に集まり活性が上がり始め、明石二見沖が絶好の釣り場となります。

雨降りは鬱ですが、降らなければならない時に降らないと、自然の生態系の食物連鎖での歯車が狂うことになり、不具合が生じます。

この釣行で釣ったマダコは、釣り上げると小さいカニの残骸をバラバラと出しました。これは甲殻類をたくさん食べている証拠。エサがそれなりにあるので、昨年より釣況が上々なようと思えます。

淡水を嫌うマダコですが、川の流水が無ければエサが増えないので、梅雨の雨量は大事な要素になります。このところ、乗合船の釣果も上向き傾向かもしれません。昨秋に生まれたマダコが、300g前後に成長し、さらに食欲旺盛になる時期で活性が上がり、これからハイシーズンを迎えます。

潮止まり前後が狙いめ

半夏生に食べるのを釣らなくてはという、強迫観念を抱えての釣りです。マダコは、冷凍保存ができて半夏生用には最適です。

潮流の強い明石沖、あの気球のような図体で速い潮の中を自由に泳げるはずはなく、就餌活動は必然的に潮が緩む時と見るのが、妥当性があります。

よって、時合いは潮の緩み始めから、流れが転じて速くなるまで、潮止まり前後が狙いが効率が良いと考えています。

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300gの平均サイズの本命を手中

6時過ぎひとり気ままに出航し、7時前に明石二見沖の水深15mの実績場で釣り開始。潮止まりが8時半頃なので、その前後を狙って時合いを釣ります。現在下げ潮1.2ノットでボートが流れ、そろそろマダコが就餌のお出かけ時間です。

狙いのポイントの上を流し、穏やかな誘いを入れて、適時フォールを入れる動きを作っていると、ヌンと穂先に重みが出て、さらに乗りを聞いて待ち、123……6ラッキーセブンで力強くアワセを入れます。

フッキングの大アワセは重要でハリがかりをしっかりとさせてから、すかさず巻き上げます。1ハイ目は、平均サイズである300g前後の個体。乗りを感じた重み、アワセを入れた瞬間のズンと来る重み、巻き上げの重みを感じるのがマダコ釣りの醍醐味です。

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す明石沖で釣れた300g前後のマダコ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

500gの食べごろサイズもキャッチ

ここから良いペースで500gのおいしい食べごろの個体を含めて5ハイ釣ったところで潮が止まり、乗りも止まります。流れでエギが移動しますが、底での喰いの間(エギの移動を止める)は大事で、ここで乗ってくることも多く、一瞬の間を作る止めるのも誘いです。

再び、潮は上げに転じ流れ始め、ここで2ハイを釣る頃には、潮が速くなり沖上がりとしました。合計、300-500g7ハイと、美味しく食べられるサイズが釣れるまずまずな釣果となり、夏の冷蔵庫の在庫ができました。

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す最終釣果は7ハイ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

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タコエギは濃いカラーが好調

タコエギのカラーは、いろいろ使いましたが、濃い色が好調でした。赤や緑は海底ではほぼ黒っぽくなり、シルエットがはっきりするので、色別機能が無いと言われるマダコは、モノクロでの判別から、濃い色のシルエットは効果があるようです。

だから、今年はいろいろ使っても、やはり赤と緑と黒と白が使用頻度が高くなります。暗い海底では反射板付のタコエギだと光が乏しいので効果が少ないため、シルエットとグローなどの光ものが、私のお気に入りです。

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す筆者の使用するタコエギ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

マダコのハイシーズンは続く

私には農繁期はありませんが、半夏生に旬のおいしい明石沖のマダコを食べられないと寂しいです。硬くなった大型サイズより、400-500gクラスの甲殻類をたっぷりと食べて旨味のあるマダコは、夏の絶品。まだまだ狙えるハイシーズンです。

明石沖ボート釣りでマダコ7杯手中 旬を迎える『半夏生』のタコを食す下ごしらえが終わったマダコ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

<丸山明/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/260464/
この記事を書いた人 丸山明

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