6/14(水)、クロダイ狙いで清水港のカセ釣りを楽しみました。利用した店舗はふじや釣舟店。知人2人を含む計3人で大型カセに同乗しポイントへと向かいます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)
クロダイ狙いのカセ釣り
今回のポイントは湾奥にある貯木場。浅場のポイントで、壁と特徴的な構造物の通称“プリン”が特徴です。ダンゴ釣りの基本が楽しめるポイントでありながら、構造物への落とし込みを併用してテクニカルな釣りも展開できます。
筆者は壁とプリンが両方狙えるポイントに入った経験がなく今回が初めてです。果たしてどんな結果になるのか期待と不安が入り交じります。
この日は梅雨空が広がり生憎の雨模様、出船時にはすでに小雨が降っていました。ポイント到着後から一時的に雨が強くなったため、カセに備え付けの簡易テントを張って雨を避けます。ダンゴに雨が当たらないように気を配りながらの釣りとなりました。

使用タックル
ロッド:がまチヌ イカダ競技スペシャルⅢ ※先調子の穂先を装着
リール:セイハコウSP RC83
ライン:フロロカーボン1.75号
フック:チヌ針3号
オモリ:オモリ無し~5B
※当日のオモリ目安
ダンゴ釣り…オモリ無しからB 壁とプリンへの落とし込み…3B~5B

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ダンゴ配合
ヌカと砂を4:1で混ぜた物
紀州釣り用ベースダンゴ
サナギ粉(細挽きタイプ)
調整用の海水

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さしエサ
オキアミ
コーン
さなぎミンチ激荒
ネリエ(黄・茶)
モエビ&小型の手長エビ
※コーンとさなぎミンチはアンコにも使用する
序盤は苦戦
到着後は早速ダンゴ……ではなく、壁とプリンへの落とし込みからスタート。朝一にエサだけで落とし込む「モーニング」とも呼ばれる一種のルーティンとしてかかり釣りの世界では定番です。
友人が捕まえてきたモエビをつけて落とし込むもヒットしたのはフグのみ。

さらに、隣では同じく活きエビを使って落とし込んでいた友人にまさかのタチウオがヒットするハプニングが発生。
良いサイズのタチウオでしたが惜しくもバラしてしまいました。本命からの反応はなく、一通り探ってからダンゴ釣りに切り替えます。
先打ちのダンゴを打ち終えてここからが本番です。ところが、この日は朝からフグの猛攻を受け普段なら寄ってくるボラやコノシロの気配もしません。
普段からかかり釣りをしている知人2人も首を傾げる展開です。何か原因があるのかも?と考えますが今のところハッキリしません。
クロダイがヒット
しばらくすると嬉しいゲストのアジが回ってきました。体高があって金色に輝き見るからに美味しそうなアジ。サイズもまずまずで尺とはいきませんが大きいものでは25cmほど。しかし、この日はアジもパッとせずすぐに居なくなってしまいました。

メインのダンゴ釣りがまさかの不調で壁狙いも積極的にしていきます。コーンを落とし込むとようやく本命のアタリが出ました。ヒット直後から壁下の柱に向かって魚が突進してラインがゴリゴリと擦られる嫌な感触が伝わります。
友人から先手を取られると大型の場合は一撃で切られてしまうとの話を聞いてゾッとしつつもフカセ釣りで培ったやり取りの技術で攻守交代。擦られるのは承知の上で魚を暴れさせずに寄せてきます。
ラインを10mほどザラザラにされながらも無事に本日1枚目をキャッチ。

ここから同じ壁狙いのパターンで立て続けに2枚を追加できました。

ゲストにエイが掛かる
ダンゴは相変わらず不調で、落とし込みでは当たるのに不思議です。再び壁狙いでコーンを落とし込むと何か大きなものがヒット。
明らかにクロダイではない猛烈な引きと重さでイカダ竿が見たことのないほど曲がり込んでいます。最初は大きなマダイかと思いましたが底にへばりつく感触でエイだと確信。
10分以上に及ぶ熾烈なファイトを制して何とかネットインまで持ってきました。人が胡座をかいて上に乗れるほどのサイズで、1.75号のラインで上げられたことに我ながら驚きを隠せません。

昼食は注文しておいた鉄火巻をいただくことに。船で出前をしてくれるのは清水のカセ釣りならではの光景で、メニューも豊富な嬉しいサービスです。エイとのファイトで消費した体力をチャージして後半戦に臨みます。

ダンゴに反応あり
エイを釣って邪魔者が居なくなったと思いきや終了1時間半前まで異常なし。ここで友人にもエイがヒット。どうやらポイント周辺に2匹のエイがウロウロしていたようで厳しい釣りになるのも納得です。ダンゴに本命が入ってこない原因がこれで判明しました。エイがいなくなってすぐにダンゴに反応が出始めます。
釣り終了までダンゴ釣りをメインに時折壁を狙って追加を狙います。壁狙いで小ぶりな本命を追加したところでダンゴにクロダイらしきダンゴアタリが出ました。
友人が最後にダンゴ釣りでクロダイを仕留めてホッと一安心。筆者にもアタリがありましたが渋いアタリを我慢できず早合わせで痛恨の針外れ。次回への課題が1つ増えたところで迎えの船が見えました。
渋い中でも4匹の釣果
全員迎えの船が見えるギリギリまで頑張りましたが追加ならず納竿となりました。エイの邪魔でダンゴ釣りでヒットさせられず不完全燃焼の結果に。それでも、厳しい状況の中4枚のクロダイを仕留められたのは嬉しいです。
持ち帰る魚は血抜きをしてくれるサービスもあるので綺麗な魚はぜひ美味しくいただきましょう。
今回の釣行では全て壁狙いでの釣果となってしまい、ダンゴ釣りで1枚でもクロダイをキャッチしたかったのが本音です。最後に出た唯一のアタリをバラしてしまったのは悔しいですが、難しい状況下でアタリを出せたのは収穫でした。
次はエイに邪魔されないことを祈りつつ、また3人でのリベンジ釣行をしたいと思います。

<杉本隼一/TSURINEWSライター>
ふじや釣舟店
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