2023.6.29

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発

季節は6月に入りSLJはさらに白熱化してきている。SLJのメインターゲットであるイサキも全国各地で上がっている。この白熱している波に乗るべく、良型のイサキをメインターゲットとした遊漁船でのSLJ釣行に行くことにした。ちなみにこの時イサキの数が上がらなかったら、タイラバで真鯛を狙ってみようかなと思っていたぐらいで、タイジギングをするとは予想もしていなかった。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発

Sea BondsでSLJ釣行

今回乗船した遊漁船は、佐世保市鹿前港から出港する「遊漁船Sea Bonds」に乗船した。筆者がフィールドテスターとしてお世話になっているメーカー「Sea Bonds」の代表が運営している船だ。1人からでも出船してくれる遊漁船で、主にSLJ、ジギング、ティップランを得意としている。

使用タックル

ロッド:ゼロシキスーパーライトスペック63L
リール:20ツインパワーC3000
メインライン:アバニ10×10 0.8号
リーダー:パワーリーダー フロロカーボン 20lb
ヒットパターンルアー:メタルアディクト01 縦ホロピンクイワシ+リアルプリント 60g
他使用ルアー:メタルアディクト ゼロ、03、05 60g〜80g

1投目から良型イサキヒット

4時45分 夜明け前の薄暗がりの頃、港を出港した。船を沖へ走らせていたところ、本命ポイント到着前にベイトの反応が良い場所があり、そこで釣行開始。

水深45m前後、朝マズメかつ曇天であったため、アピールを重視したゴールド系フォール重視のジグを投入し反応を探る。ワンピッチジャークで中層に差し掛かった時にヒット!上がってきたのは良型のイサキ。1投目から幸先の良いスタートだ。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発1投目イサキをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

その後2匹のイサキを追加するも、小型ばかりでなかなか数が続かないため本命ポイントへ移動。

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マダイがヒット

本命ポイントに到着。魚探にはベイトがビッシリ映っており、当日のベイトは小鯖やイワシがメインだ。海面までベイトが浮いており鳥山も多数見かける。青物のナブラはないが、雰囲気は抜群に良く、期待に胸を膨らませる。

しかし、期待とは裏腹にヒットするのはリリースサイズのイサキばかり。同船者の落とし込みサビキにも小型のイサキばかりであった。しかし、まだ可能性はあると感じていた。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発イサキのサイズが伸びない(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

なぜなら今までの経験上、ベイトの反応が濃いときほど、意外と反応が外れた瞬間喰ってくることがある。したがって、反応があっても喰わない時に次の狙い目としては反応が薄くなるタイミングである。そしてその予想は見事的中した。

鳥山や海面まで見えていたベイトが沖に見えるぐらい船が流された場所で、底から3〜4回ジャークしたところでヒット!イサキとは違う力強く、叩くような引き。上がってきたのはゲストのマダイだ。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発ゲストの良型マダイ(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

当日は上がってくるイサキの型が小さかったため、狙いを変え、マダイをメインターゲットとした釣りを展開することに決めた。

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タイラバへの反応はイマイチ

先程の真鯛ヒットパターンを考えると、ベイトの群れの外側に潜んでいて、ジグに喰ってきたため、捕食物は小魚の可能性が高かった。しかしまだ推測に過ぎないため、まずはマダイのベーシックな狙い方であるタイラバで反応を見てみることにした。

最初はオレンジ色のネクタイから始める。しかしこちらの様子を伺うような小さいアタリはあるものの、ヒットには落ち込めなかった。次に捕食物がベイトの際に効果的なゴールドカラーで反応を探るも、これも小さいアタリだけであった。

今までの経過を振り返ると、捕食物は小魚でジグにはヒットする。エビやカニ系、ベイトフィッシュカラーのタイラバには反応が良くない。以上のことからジグを用いたタイジギングへシフトチェンジすることに決めた。

タイジギングでマダイが連発

まずは最初マダイがヒットした時に使用したリトルジャックのメタルアディクト01 60gをセットし再度魚の反応を探る。底までジグを落とし、優しくワンピッチでジャークをしていると、底から5m付近でガツンとヒットし、マダイ特有の叩くような引き。この瞬間推測が確信に変わった。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発ジギングにヒットしたマダイ(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

ジグでのアプローチが今回のマダイには最適だということはわかったため、次にアクションとジグは何が最適なのか探っていく。

ワンピッチジャークが有効

まずはアクションから。タイジギングの釣り方は、タイラバと同様に一定速度でリーリングして釣ることが一般的である。現時点ではワンピッチジャークでのヒットのみであったため、先程ヒットしたルアーを一定速度でリーリングしてみるも反応なし。

次にリーリングでのアピール力が高いメタルアディクトゼロを同じ釣法で試すも反応なし。ワンピッチアクションを入れると、先程と同じく底から5m付近で真鯛がヒットした。

以上のことからリーリングでの釣りよりも、ワンピッチ等のアクションを入れたほうが良かった。ジャーク時は激しいアクションではなく、優しくフワフワ漂わせるイメージでジャークするとともに、喰わせの間も作ること意識しながらアクションさせた。

有効なカラーを絞っていく

次にジグの種類とカラーはどれが良いのか探っていく。最初ヒットした時に使用していたルアーは、ブレード系スプーン形状のアピール力が高いジグである。渋い時やスレている時に有効的なナチュラルな動きをする小さめのジグ(メタルアディクト03)で誘ってみるも反応なし。

逆にブレード系やフォールでのアピール力が高いジグ(メタルアディクトゼロ、01、05の3種類)には高確率でヒットした。カラーは、ナチュラル系にはヒットしないが、ゴールド系やケイムラ等のアピール力が高いカラーが良かった。以上のことから、ルアー形状とカラーに関してはどちらもアピール重視が当日のパターンであった。

アタリパターンまとめ

当日のパターンをまとめると、アクションはワンピッチジャーク、ルアー形状やカラーはアピール重視が最適と判断。数ある手持ちのジグの中でも、結果的には最初使用していたブレード系スプーン形状のメタルアディクト01がアピールしつつ、適度な喰わせの間も作れる最適なジグと判断した。

一番の決め手としては、このジグを使用した時が一番掛かりが良く、バラシも少なかったからである。その日のパターンを掴むと答えは早く、合計9匹のマダイをキャッチした。

豊かな魚種が釣れて納竿

今回の釣果は、マダイ9匹、他イサキやネリゴ、アコウ等の根魚が釣れ、バラエティ豊かな釣果結果となった。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発ゲストで釣れたネリゴ(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

今回の釣行では全体的に活性は高いものの、アクションやルアーに対しての反応が顕著に出やすい結果であった。パターンを掴むことは、他の同船者と釣果の差を出せる近道である。

ヒットパターンを見つける上で、考えることも大切だが固定観念に捉われず、柔軟に対処していくことも大切である。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発アコウも釣れる(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

同船者が多い遊魚船での釣行では、同船者がヒットした際に使っているルアーやアクション等の情報が容易に入ってくるため特にヒットパターンを見つけやすい。同時に釣れている人の真似をすることも釣果を出す秘訣である。

大事なのは釣りを楽しむこと

今回は筆者がパターンを掴むまでの過程を紹介したが、パターンを掴むまでの過程は人それぞれであり正解はない。しかし忘れてはならないのが一番大切なことは、釣りを楽しむことである。

筆者は様々な状況下において、自分の仮説を基に釣果を出すことが楽しいと感じる。しかし別の人はパターンなんてどうでもよく、ひたすら魚を釣り続けることが楽しい人もおり、楽しみ方は人それぞれ。

他人に迷惑をかけることなく、自分が楽しいと思う釣り方、思考法で楽しめば良いのである。今後も自分が一番楽しいと思う釣り方、思考法で釣りを楽しんでいきたいと思う。

タイジギング釣行でマダイ9匹【長崎・Sea Bonds】ブレード系スプーンルアーで連発最終釣果(提供:TSURINEWSライター・石橋健一)

<石橋健一/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/258931/
この記事を書いた人 石橋健一

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