5月中旬に、三重県津市に位置する町屋海岸へキス狙いで釣行した。今年は、昨年に比べてキスの成長が遅れているようだが、今回の釣行ではキスの数もかなり増えて活性も高いことを実感できた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
町屋海岸で投げキス釣り
気温は上昇してきたが、サーフからのキス釣りは例年と比べかなり遅れているように感じる。時々釣れる日もあるが、釣果が不安定で型も小さい。
5月中旬、三重県津市に位置する町屋海岸へ釣行した。5月の初めに様子を見に来たときはコッパガレイしか釣れなかったが、阿漕浦海岸でもキスが釣れ始めたので、そろそろ釣れるのではと思い釣行した。
現地には午前5時すぎに到着。当日の潮は大潮、満潮は午前4時39分、干潮は午前11時4分。大潮の下げなのでキスのポイント移動が気になるが、水温が上昇しているので活性は良いだろう。
取りあえずカルバートの右側に入ってみることにする。風がないため海は穏やかで波がない。このような海の場合、キスの警戒心が高くなり、特に良型は釣れにくくなることが多い。打ち上げられた海藻は少なく、濁りもさほど強くない。ベタナギでポイントが絞りにくいので、足を使ってキスを探すことになりそうだ。南に向かって歩き、適当な場所で釣り座を構えて準備に取り掛かった。

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当日の仕掛け
当日の仕掛けは、ハリはG社競技キスSP4号8本、テンビンは半遊動、オモリはフロートタイプ25号、エサはイシゴカイでスタートだ。

ピンギス主体に高活性
町屋でのキスの情報はないので、今までの経験を基に5色(1色は25m)から2色の間を探る。
エサを付け、1投目は5色出し切り近辺へ投入。オモリの着水を確認し、イトふけを取って探り始める。4色を切った所でかなり小さいアタリが出た。前回は出なかったので、思わずうれしくなってしまう。
追加を期待しながら引く速さに変化を持たせて2色残しまで探ったが、アタリはなし。掛かってきたキスは11cm。釣れたことはうれしいが、型が小さすぎる。活性は高いようで、ハリはのみ込まれている。
2投目はもう少し先の5色半へ投入。魚影が薄いようなので、誘いを掛けるように探りを繰り返す。4色半ほどでアタリが出た。2色ほど残して回収すると、小型のキスがシングル。キスの魚影はかなり薄いようだ。
3投目は少し距離を意識して6色へ投入。海底をトレースしても変化がない。海藻はあまりないようなので、遠くから近くまで仕掛けを引けそうだ。連掛けを期待してキャストを繰り返すが、コッパガレイや小さなメゴチばかり連で釣れる。
時間の経過とともに少しアタリが増えてきた。サイズ的には時々14cmが掛かる程度。ピンギス主体なので、少し良いサイズのキスを探してみる。
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足で稼ぎ追釣
取りあえず北側方面へ向かう。北側は昨年の秋口に良型が多く釣れた。護岸工事中で矢板が入っているので、その近辺に移動。波打ち際の傾斜は最初の場所より大きく、砂の色が違う。早速キャストするが、4投ほどでピンギス3匹。
期待できそうにないので、今度は南側の通称1本松へ移動する。潮が下がっているためか、若干アタリのポイントが遠くなった気がする。今回は4色前後でアタった。
その後も、場所移動を繰り返してキスのポイントを調べながら追加していく。数は少しずつ増えているが、満足感が足りない。
アタリが遠のくとキャストの方向を変えたり移動したりと忙しく動き回り、午後2時を回ったところで納竿とした。

最終釣果
釣果は14.5cmを頭に77匹。少し満足感に欠けるが、思った以上にキスの姿を見ることができたので少しほっとした。

昨年に比べ、町屋海岸もキスの釣れ具合は良くなく、成長も遅れているようだ。だが、数はかなり増えているし、活性は高いのでサイズアップは時間の問題だろう。
釣行する際は、気温が急激に上昇してきているので熱中症対策を忘れずに。体調が優れないときは無理をしないことだ。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
町屋海岸
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