2023.6.16

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?

ムラソイが夏場に磯の浅瀬に隠れることを知っている釣り師は少なくないと思います。しかしそれをルアーで狙うにはジグヘッドとワームが中心。プラグで釣ると考えている人は多くはないのではないでしょうか?私は5月に東北に遠征に行き、旬を迎える磯のムラソイゲームをプラグで楽しみました。そこで今回は釣果を含めたこの釣りの魅力についてのお話です。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?

夏場の磯で釣るムラソイゲーム

水温が高くなってくると活性が上がってくる魚が増えます。ムラソイもその一つ。彼らは気温が高くなるにつれて、ベイトが入ってくる浅瀬の岩の陰に隠れます。

そこで餌となる小魚やエビ等を待っていて獲物を見つけるとここぞとばかり食いついてくるのです。そんな習性を利用した釣りがルアーのムラソイゲームです。

これまでルアーのムラソイゲームはワームが主流でした。確かにそれでも釣れます。でもミニマルでのムラソイゲームはもっと面白いのです。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?ミニマルで釣れたムラソイ(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

それはミニマルが他のハードプラグと比べて変わった特徴を持っているからです。ではミニマルとはどんなルアーなのでしょうか。

「ミニマル」とは

ミニマルは餌木型のルアーです。(初期型と現行型があり、現行型はミニマルエボロジーとして販売されています。)

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?2種類のサイズ展開(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

 

サイズは6.5cmと5cmの2つ。5cmはシャロー、ノーマル、ディープと重さに応じて3種類展開されています。ミニマルゲームでのおすすめは沈みの早いディープです。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?重さの異なる3種のラインナップ(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

ミニマルは餌木の通常カンナと呼ばれるイカを引っかける爪の部分がトレブルフックになっており魚用にとても小さく作られるのが特徴。ボディは浮力の強い素材で作られており本体の前方に重りが取り付けられています。

この特徴的な構造のため、着水すると頭を下にして沈む動きがミニマルの大きな特徴。岩場に隠れたムラソイは獲物を探す際、上から落ちてくるものに対して非常に強い関心を示します。

そのため落ちてくるミニマルの動きがムラソイの習性を刺激しルアーにアタックしてきてヒットするのです。こんな感じでプラグでのムラソイゲームが成立します。

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根掛かりしにくい

ここまで読むと「プラグは根掛かりするだろう。」と思われる方が多いのではないでしょうか。でもミニマルはほとんど根掛かりしません。

根掛かりはフックが岩等に引っかかることで起こります。ミニマルは頭を下にして立った状態で底に接するのでフックが地面に触れないのです。だから根掛かり知らずとなりこのゲームが快適で楽しくなるのです。

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装備について

当日私が使用したタックルの概要は以下の通りです。基本的に投げる必要の無い釣りなので6ft程度の短いロッドでかまいません。ベイト、スピニング、どちらでも良いです。

リールは、ドラグ性能の良いものがおすすめ。ラインはPEである必要はありません。根ズレに強いフロロなどの素材でも問題ありません。根ズレの心配があるので、リーダーは通常のライトゲームより太めがおすすめです。

ロッド:6.9ftのパックロッド
リール:ダイワの2000番のスピニング
ライン:PE0.5号
リーダー:フロロカーボン10lb

釣行調査開始 

釣行日は5月の下旬、山形県鶴岡市の日本海に面した磯場です。時間は午前9時から12時までの3時間でした(もっと釣りたかったのですが、雨で打ち切り)。天気は曇り。無風に近い状態で潮は澄み画像の通り波もほとんど無い状態でした。

ムラソイのルアーゲームは多少波があった方が魚の警戒心が薄くなるので、このような状況はコンディションが悪いと言わざるを得ません。

それでも私にとっては貴重な地元以外で釣りができる日です。気を取り直して今日はどんな釣りができるか海の状況を確認してみます。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?当日の釣り場(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

18cmのムラソイ捕獲

最初に選んだのは2gのダートジグヘッドにピンテールワームです。キャストし表層、中層、底付近を探りますが反応はありません。

根周りを探ったり、ダートをさせたり、アクションを工夫してもやはりダメです。この状況では本流の海側での勝負は厳しそうです。そこで少しでも海側から寄せてくる流れが強くなる浅場の岩と岩の間に丁寧にワームを入れてみます。

しばらく打ち続けていると、岩陰からムラソイがさっと飛び出してきてヒットしました!大きさは18cm。ムラソイはヒット直後のダッシュが強いのでロッドが絞り込まれて楽しいです!

「やった!ボウズは逃れた……。」海の様子があまりにも悪かったので、正直そう思ってしまいました。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?ワームにヒットしたムラソイ(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

ムラソイのたまり場が判明

ちょっと元気になった私は「よーしもう1匹!」そう思ってすぐそばを同じように探ると…。なんと!同じような大きさのムラソイが簡単にヒットしました。その後数匹を追加し浅場にはやる気のある魚がいることが分かりました。

ここで私は思いました。「今日はムラソイゲームで楽しもう!」そうなればわざわざワームを使う必要はありません。すぐにミニマルに結び替えミニマルゲームの始まりです。

ミニマルでムラソイ爆釣

その後は魚が隠れていそうで比較的潮通しの良い場所を探して打ち続けました。すると釣れる!釣れる!最大25㎝を筆頭に合計15匹の爆釣となりました。状況が決して良い日ではなかったので見切られることも多かったですが、それでもこの成果は大満足です。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?ミニマルでムラソイが爆釣(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

私の感じるこのゲームの楽しさは2つ。沈んでいくルアーに対してアタックしてくる魚の姿がサイトで確認できること。もうひとつは、ルアーを咥えたムラソイが自分のねぐらに戻ろうとダッシュして、穴から引きずり出す時の引きが最高に楽しいということです。

そんなゲームが水深50㎝程度のところで繰り広げられます。さらにそれが誰にでも簡単にでき、根掛かりもほとんどありません。

注意すべきはラインを岩に引っかけてしまわないようにすることと、魚を岩から引き剥がすことができず潜られてしまわないようにすることです。私はこれまでミニマルのロストは大物に持って行かれたときだけ。これは本当におすすめの釣りです。

ミニマルのムラソイゲームは手軽で簡単

一見難しそうに見える磯ゲームですがこの釣りはとても簡単で誰にでもできます。しかも意外なところに大物も潜んでいます。みなさんぜひチャレンジしてみてください。

餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?簡単に取り組めるムラソイゲーム(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

<アングラー「K」/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/256830/
この記事を書いた人 アングラー「K」 

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