そろそろ夏の気配が感じられる季節。そんな初夏の楽しみのひとつがアナゴだ。冬場のような数釣りは難しいが、この時期のアナゴは良型ぞろい。釣る楽しみだけでなく、食味の方も十分満足させてくれる。5月18日の夜、そんなアナゴを狙って三重県の四日市港に足を運んでみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
四日市港でアナゴ釣り
現地に到着したのは午後7時半。ちょうど辺りが暗くなったころだ。時合いとなるのはここから1~2時間なので、のんびりしている暇はない。仕掛けは少しずつ改良を重ねてきた自作の両テンビン。それぞれのハリにサンマの切り身とアオイソメをセットし、足元に2本、チョイ投げ1本でスタートする。

足元で40cm弱アナゴヒット
開始から数分、最初のアタリは足元のサオにきた。サオ先が跳ね上がるような独特のアタリに本命を確信。頃合いを見計らってアワセを入れると、ずっしりとした重量感が伝わってきた。慎重に抜き上げたアナゴは40cm弱。どちらのエサも食われていたが、掛かっていたのはアオイソメの方のハリだった。

ちなみに、釣ったアナゴを地面に置くと、ハリスを巻き込んで絡んでしまう。バケツの上でぶら下げたまま、ピストル型のハリ外しを使ってハリを外すのがスマートだ。
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40cm超えの良型ヒット
再投入したところで蚊が寄ってきたので蚊取り線香をセットする。今回は問題ない場所だが、四日市港には火気厳禁のエリアも少なくない。そんな場合には虫除けスプレーなどが必要となる。

辺りに煙が漂ってきたところで、今度はチョイ投げのサオにアタリ。サオを手に取るとエサを離してしまったが、誘いを掛けると再び食ってきた。サンマのハリに掛かっていたのは40cm超の良型。これなら文句なしだ。
その後、足元で3匹追加したが、反応があるのは左側のサオだけ。そんなわけで右側のサオもチョイ投げにしたが、アタリが出るのは最初から投げているサオばかりだ。
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アタリの出るピンスポットが存在
この特定のサオにだけアタリが集中するという現象は過去にも何度か経験している。中には50cmほどの間隔で並べた足元狙いでも、一方のサオは沈黙したままというケースもあった。
このときは試しにアタリが出る方のサオを撤収してみた。この距離ならエサに気付かないはずはないが、それでも残ったサオは沈黙したまま。次に左右のサオを入れ替えると、今度は入れ替えたサオにヒットしてきた。

仕掛けを投入する限り、海底の状況に大きな違いは感じられない。チョイ投げならまだしも、足元でコレ。何が違うのかは全くの謎だが、少なくともピンスポットが存在するのは間違いなさそうだ。今回は慣れた場所なのでアタリの出る場所の目星は付いているが、勝手の分からない場所では積極的に仕掛けの位置を変えながら探る戦略も効果的だろう。
良型主体に満足の結果
そんなこんなで時刻は午後9時。そろそろアタリも散発になってくる時間だ。1時間半の釣果は7匹で、今回は足元とチョイ投げ、エサの種類に大きな偏りはなかった。7匹のうちの5匹は目測40cm超とサイズも十分。ここ数回の釣果と合わせてイケスで生かしてあるので、次の休みにでもゆっくり味わうとしよう。

初夏のアナゴはこれから梅雨明けまでが最盛期。ベイエリアなど身近な場所でも狙えるので、夕涼みも兼ねて手軽な夜釣りを楽しんでみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
四日市港
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