三河湾に少し遅めの春が到来!大型シーバスの群れが入港して80UP含む良型サイズの数釣りが可能に?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦永)
三河湾のボートシーバス
愛知県の知多半島と渥美半島に囲まれた場所である「三河湾」。水深が20m以内の浅いポイントが多く、ノリやアサリの養殖が盛んに行われている栄養価の豊富な海です。
三河湾の奥には小さな港湾部「衣浦港」があります。水温の変化によって三河湾内と衣浦湾内にベイトが入ってくると、至る所でシーバスが釣れ始めます。
三河湾~衣浦湾でシーバスが釣れるシーズンは春と秋。春はランカー狙い、秋は数釣りが楽しめます。
春シーズン(3月~6月)はランカーを狙いやすいのが魅力。3月後半は、年間を通じて最もランカーサイズのシーバスが多い時期で、第一軍として沖から入ってきます。

三河湾のシーバスの特徴
基本的に春のレンジは水面下2m(ミドルレンジ)~15m(ボトム)まで。一方で秋は水面下50cmほどで釣れることが多いです。春は基本的にレンジが低いように感じられます。
2023年のメインとなるシーバスのベイトフィッシュはカタクチイワシ(5cm~10cmほど)。潮回りによってサイズ感は異なりますが、平均7cmほどのカタクチイワシが多い印象です。
ナイトゲームでは、バチが泳いでいる姿も確認できますが、カタクチイワシが大量にいる場合、栄養価の高いカタクチイワシを優先して捕食している傾向があります。

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おすすめルアーはミノー
三河湾で今年の春のシーバスを狙う際は、最初にミノーを投げてみましょう。
ミノーは手返しがよく、サーチベイトとしても使えますが、シーバスの活性を見分けるのにとても効果的なのです。
例えば、ミノーをキャストして巻き始めですぐアタリがあれば、その日はミノーに反応が良い日だと判断できます。チェイスだけなら低活性と判断し、ワームに切り替えてみても良いでしょう。チェイスもなければ、ジグや鉄板でボトムラインまでサーチしていく方法が効果的かもしれません。
このようにミノーから分かる情報はとても多く、まずはミノーでシーバスの反応を確認してほしいのです。

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三河湾のシーバスの釣り方
シーバスが付きやすいポイントは、ストラクチャー(構造物)のそばがメイン。そのため、ストラクチャーに対する潮流の動きを頭の中でイメージしながら、シーバスがどこで餌を食べているか、どのポイントならシーバスが餌を食べやすいかをイメージすることが大切です。
基本的にシーバスは潮上に向かって泳いでいます。そのことを頭に入れておけば、ストラクチャーを攻めるときのイメージもしやすいでしょう。
ルアーの引き方
三河湾のシーバスは、ストラクチャーに沿ってタイトにトレースして攻略するのがおすすめ。
なぜなら、シーバスがストラクチャーにルアーを追い込んで捕食しやすくなるため、バイトに持ち込みやすくなるからです。
レンジ攻略は表層から
シーバスのレンジ攻略は、表層→中層→ボトムの順番で狙うのがおすすめ。
なぜなら、表層でベイトを捕食しているのに、ルアーがボトム近辺を通ってしまってしまうと、シーバス全体のレンジが下がって狙いが絞りづらくなるからです。
釣り日和のボートシーバス釣行
4月18日、天気は晴れで風速も3mほどの微風で釣り日和の日に釣行しました。
基本的に春は北風が吹く、下げ潮を狙うと潮向きと風向きが同調します。船の操船が楽になるので、船長としては下げ潮が好みです。
この日はストラクチャー狙いでゲームをスタートしました。朝一はストラクチャーによって発生する潮のヨレをミノーでトレースして行くと、1投目から狙い通りのポイントでヒット!開始早々50cmほどのシーバスをキャッチすることができました。

ただ巻きが効果的
様々な地域でシーバスフィッシングをしている方と釣りに行くと、ジャーキングやトゥイッチ、ストップなどのアクションをミノーでする釣り方を見かけます。
ただし、三河のシーバスの場合は、ただ巻きが一番効果的!魚がスレていないこともありますが、ただ巻きの直線的かつミノーの機敏なアクションに反応しやすいことが多いです。

アクションの中でもストップは、極端にシーバスが釣れづらくなり、見切られることが多い傾向にあります。船側までチェイスしてきたシーバスにはエイトトラップなどの小技で仕留められることもありますね!

80cmシーバス顔出し
その後は潮溜まりのような全く潮通しの悪いポイントに到着して、ミノーをただ巻きしているとランカークラスのチェイスを何本も確認!
リトリーブ速度をスローにしたり速くしたりして何度も通していると、明らかに高速リトリーブに対してのチェイスが多いことがわかりました。
そこで高速リトリーブのただ巻きでシーバスの鼻先にルアーを通すと、チェイスしてきて船側ヒット!ドラグを緩めてゆっくりファイトしてネットインしたら80cmを捕獲できました!

潮溜まりのようなポイントは、大型が潜んでいる可能性もかなり高く、潮通しが悪いからという理由でスルーするのはもったいないです。
チェイスやシーバスの姿を確認できれば、様々なルアーでシーバスを誘ってみてください!

シーバスのハイシーズン到来
この日はシーバス12本をキャッチ!良型ばかりでタモ入れが忙しい1日でした。
チェイスしていた個体の中には90cmを優に超えるような個体もいたので、タイミングとルアーさえ合えば確実に釣れるはずです。

後日、再びボートシーバスで出撃しましたが、行くたびに爆釣の日がほとんどで、ハイシーズンに突入した模様です。基本は「ただ巻き」でミノーやワームなど活性に応じてルアーをアジャストして行くパターンがほとんどでした。
<杉浦永/TSURINEWSライター>
三河湾
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