春のヒラマサシーズンも一段落する5月以降はさまざまな人気ターゲットが狙えるようになる。私の船でもイサキSLJ・エギング・博多湾タチウオ・イカメタルなどで出船するが個人的には年間を通して一番好きなシーズンである。お手軽に狙えて食味も抜群なターゲットを楽しめるのがこれからの季節の魅力だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)
イサキ
SLJの代名詞ともなっているイサキ。これから6月いっぱいまでが産卵期となり、もっとも旬な季節で、この時期はルアーにも果敢にアタックしてくるのでSLJで楽しむことができる。この時期当船ではイサキSLJをメインに出船することが多く、圧倒的一番人気を誇るターゲットである。

この時期のイサキは真子・白子を抱えて脂もノリノリで食味も抜群で、釣り応えも良く、パターンにハマれば数釣りも楽しめる。
博多湾タチウオ
博多湾の夏の風物詩となっているタチウオ。福岡市内の港からだとポイントまで20分ほどで、多少風が強い日でも穏やかな湾内での釣りになり、短時間でも十分に楽しめることができる人気の釣りだ。また、さほど難しい釣りではないので、初心者でも釣果を期待しやすく、女性・子どもにもチャレンジしやすい。

釣り方としてはジギング・テンヤ・ワインドなどのワームを使った釣りで狙うことができる。ジギングは準備するものが少なく最も手軽に楽しむことができ、テンヤはエサの準備や付け外しは多少面倒だが、渋い日などでも釣果は得られやすい。もっとゲーム性を高く楽しみたい方はワームで狙ってみるのも面白い。どれで狙うかは個々の自由でそのときの状況や気分で楽しむと良いが、同船者と違う釣りをする場合はより一層周りへの配慮を忘れないようにしよう。
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イカメタル
ケンサキイカがメインとなるイカメタルゲームだが、こちらも夏の風物詩として人気が高い。本紙が発売されるタイミングはシーズンとしてはやや早いタイミングとなるが、これから季節が進むにつれて徐々に本格化してくる。

イカメタルゲームは夜釣りのイメージも強いがデイゲームでも十分に楽しむことができ、私の船でももちろん夜焚き便で出船しているが、昼間はイサキSLJの合間や、タチウオ→イサキSLJ→イカメタルのリレー便で楽しんでいる。専門で狙っても面白いし、釣りの合間のお土産狙いとしても良し、そしてイカが嫌いな人なんていないといっても過言じゃないと思うほど家族や知人に配っても喜ばれるターゲットだ。
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エギング
佐賀方面や宗像エリアと比較するとやや印象は薄いが、福岡近郊エリアでもエギングを楽しめる。私の船ではほかのターゲットと比べると出船機会は少なめだが、エギングをメインに出船している遊漁船も多く、なによりアクセス面が良いので意外と福岡近郊エリアもボートエギングの人気は高い。

ほかのエリアと比べると年ムラはやや強めに出る印象だが、調子の良い年だと1人10尾オーバーとなることも珍しくなく、もちろん1kgオーバーの良型も十分に望める。昨年はかなり厳しいシーズンとなったが、これから本格シーズンとなるエギングも楽しみのひとつとなるターゲットだ。
今回はこれからの季節、私の船が案内しているターゲットを紹介したが、春~初夏までのシーズンは何を狙うか迷ってしまうほどいろいろな魚種が楽しめる。一日を通して専門的に1魚種を徹底して狙ってみても良いし、2~3魚種をリレーしながらいろいろ狙っても面白い。季節的にも魚種的にも一番釣りが楽しめる季節だ。
<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>
エル・クルーズ
出船場所:箱崎漁港
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