今回は、千葉のオフィス街のお買い物エリアを流れる小河川で、デイゲームでシーバスを狙ってみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
千葉の都市河川でデイシーバス
筆者の地元千葉は、海、山、川に囲まれた自然豊かな地域が多い。ゆえに、シーバスを始め様々な魚が釣れる。だが、魚が釣れるのは何も海や山に囲まれた自然豊かな場所だけではないのだ。

大企業が立ち並ぶオフィス街。近くには免許センターや大型ショッピングモールなどがあり、まさに近未来都市そのもの。お買い物を楽しんで、ついでにシーバスも楽しめる。そんな夢のようなエリアでもしっかりとシーバスは釣れる。しかもセイゴクラスが数釣れるようなヤワな場所ではないから驚きだ。
新駅「幕張豊砂駅」が開業
今年3月に開業した千葉の京葉線沿線の新駅「幕張豊砂駅」。その駅の構内は太陽光を取り入れるような造りで明るく、内装は千葉県産のスギ材を使用しているんだとか。

さらに、大型ショッピングモールまで徒歩1分。海にも近く、ショッピングモールを抜ければシーバスが釣れる小河川にも近い。まさにショッピングとフィッシングを同時に楽しめるレジャースポット直行駅でもある。

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オフィスビルに囲まれた小河川
そんな幕張豊砂駅から大型ショッピングモールを見て、ゆっくりとしながらシーバスが釣れる時間帯まで待つのも良い。ポイントは周りをオフィスビルに囲まれた小河川。

海は近いが、周りは大企業ばかりの異質なポイントである。水深は浅く、潮が引けば底が丸見えで、流れもほとんどない。「魚なんているの?」的な場所だ。しかし、バチ抜けはもちろん、ハクやイナッコ、ハゼなどのベイトが多く、橋脚の下に入れば日中でもシーバスが数釣れるのだ。
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日中にルアーシーバス釣行
では、本当に大企業に囲まれた、流れもない、おまけに浅いこの小河川でシーバスが数釣れるのか?4月中旬に釣行してみた。デイゲームで狙うので、シーバスが溜まっていそうな橋脚下のシェードエリアに入るが、想像よりも浅い。底がうっすらではなく、はっきり見えるほどだ。

天気は快晴でさらにベタ渚。もちろん流れもない。今日は無理かも……と本気で思った。もちろん、アングラーなど1人も見当たらない。しかし、せっかく来たのだから少し投げて見ようと軽い気持ちで、ランディングネットも用意せずにいた。ネット使うような良型など釣れる可能性が低いし、セイゴクラスなら引っこ抜くつもりでいたからだ。これが失敗だった。
激浅でも良型シーバスヒット
水深なんて、30cmあるかないかの激浅。ルアーを早く引くとボトムに当たるような水深。しかも目立った障害物などない。極めてフラットな地形。

そこをバス用のシャッドルアーで底スレスレを意識しながら引いてくると、手前で何かがヒット!完全にボラのスレだと思った瞬間、エラ洗いが始まった。

「シーバスだ!」慌ててランディングネットを用意して無事ネットイン。なかなかのサイズだ。よくよく見ると、ハク(ボラの幼魚)が群れで入って来ていて、どうやらこれをこの橋の下のシェードで待ち構えているらしい。
ボトムスレスレで連発
その後もアタリはあるが、レンジを外すと全く反応しない。上過ぎてもダメだし、ボトムに当ててもダメ。浅い水深でかなり難しいが、ボトムすれすれがキモだとわかった。

そこを上手く通すと、次々とシーバスがヒットしてくる。その全てが60cm級で、さすがに疲れてきた。すでに6匹仕留め、アタリは投げるたびにある。十分楽しませてもらったので、暗くなる前に帰ることとした。

夢のエリア
この河川自体は幕張豊砂駅の他、1つ前の海浜幕張駅からも行ける。オススメは電車釣行だが、初めにも書いたように、家族でお買い物に来てついでにシーバスを狙ってみるのも楽しい。これなら駐車場の心配もいらない。

狙う潮や時期にもよるが、短時間やデイゲームでもシーバスが釣れるのはおわかりいただけたと思う。この河川の近くの大型ショッピングモールは一箇所だけでなく、近くに何店舗かあるし、1日いても回りきれないくらい広い。

お休みに家族でのんびり過ごすもよし、釣りとショッピングを同時に楽しむも良い。もちろん釣りだけのために来て、釣れなければぶらぶらと散歩も悪くない。何かと世知辛い世の中だが、たまにはこうした釣りも買い物も散歩も同時に楽しめるエリアで、「夢の休日」を実現させてみてはいかがだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
幕張豊砂駅周辺の小河川
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