昨年は自身1.3kgと釣果が伴わなかった沖縄ティップランエギング。今年は昨年の仮を返しに再び沖縄へ行ってきました。釣行記の他沖縄ティップランエギングの釣果アップワンポイントや楽しみ方、釣ったイカの持ち帰り方等をご紹介します!お世話になるのは寄宮(YOSEMIYA)のタイソンこと末吉船長。メンバーは三重の五ヶ所湾で釣船屋たにぐちを営む谷口船長と愉快な釣り仲間です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮野伸一)
1日目は雨天の中スタート
4月15日(土)初日は生憎の雨予報で午前中が勝負となりそうな気配。午前8時前に出船、ポイントまでしばしの沖縄クルージング。ポイント到着後、30gシンカーをセットしたトータル60gのエギで水深60m前後を探っていきます。

モーニングヒットに期待しますがそう簡単にはアタリません。船長が有力ポイントをまわり魚探の反応を見ながらピンポイントで大型アオリイカを狙います。船長の合図とともに一斉にエギを落とし、シャクリを繰り返しますがなかなか反応がありません。
今日は渋いのか?それでも必死にイカを探す船長……。期待に応えようと私たちもあの手この手でシャクリ続けます。
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群れ発見でラッシュ突入
開始から2時間が経過。そんな時、魚探に大きなイカの群れの反応が!これは期待できそう。そう思いながらエギを落とし込んだ次の瞬間!ついに同船者にヒット!

「きたー!」私たちよりもはるかに大きな雄叫びをあげる船長!するとダブル、トリプル、フォースと4人のロッドが弧を描いています!残るは私だけ!
筆者もアオリイカ5連発
焦りながらもアタらないので一旦ピックアップして落とし直すとラインが止まりすかさずフッキング!フォールでのヒットでロッドが気持ちよく曲がります。

ファーストヒットからのアオリイカ5連続ヒット!まさしくこれが沖縄ティップランの醍醐味!船中はみんな笑顔でハイテンション!
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初日の船中釣果
その後はさらに大型を狙い少しだけ追加ヒットがありましたが雨もきつくなってきたので15時にストップフィッシング!
翌日に期待を残しながら1日目は終了となりました。最終釣果は1.4~2kgアップ7杯。
2日目は晴天に
2日目は前日の雨が嘘のように晴れ上がった青い空と海。今日こそはレッドモンスターを釣りたい。期待を胸に6時前に出船、ポイント到着後、早速スタートフィッシング!

すると、早速釣り仲間にヒット!連続ヒットとはなりませんでしたがモーニングヒットで期待が高まります。

大型ヒットもサメに横取り
数回船をつけ直した後シャクッているとティップが気持ちよく入り私にもヒット!慎重にファイトしているといきなりドラグ音が鳴りラインが走ります。これはデカイ!

そう確信してあげてくるも何か違和感が!なんと途中でサメに強奪され無惨になったイカでした。その後は魚探にイカの気配があるもののエギへの反応がなく時間だけが過ぎていきます。
ドテラ流しで船中連鎖ヒット
波はベタ凪に近く青空が広がる沖縄の海!天気が良すぎるのかはたまたなにか理由があるのか。そんな時、船長の提案で船をドテラで流しイカの目線を変えてみることに。

ドテラ流しのティップランは皆さんお手の物。ゆっくりと船が流れいい感じのティップラン!すると谷口船長にヒット!さすが三重流ドテラ流しのティップランを知り尽くした男です。

すると1日目のように船中ダブル、トリプルと連鎖ヒット。また残るは私だけに……。焦りながらもアタリを待ちますがダメです。2流し目にはいりまたも谷口船長にヒット。更に焦る私。
ビッグヒットもバラし
エギをチェンジし、釣り座を変わって頂き流し直すこと数回目に船長と話しながらシャクッているとティップが気持ちよく入りようやくヒット。1度抜けるも落とし直してドーン!

船長この日1番の雄叫び「来たよ~!」。慎重にランディングしてホット胸を撫で下ろしているとミヨシの仲間にヒット。しかもドラグ音が半端なくラインが走っています。
これはまさしく大型レッドモンスターの手応えか!っと思った次の瞬間フッと抜けてしまいました……。なんと痛恨のバラシ!

エギを確認するとカンナがおしりから抜けていたようで、悔やんでも悔やみきれない。その後は獲れなかったレッドモンスターを追い求めて船を流し直すもアタリなくストップフィッシングとなりました。最終釣果は1.8~2.3kg7杯。
アワビシールが効果絶大
今回の沖縄ティップランはエギにひと工夫を加えることによってイカの反応が大きく変わりました。その工夫とはいたって簡単、エギの背中にアワビシールを貼ることです。

釣り仲間のFさんが持っておられ、皆さん試しに貼ってみると、これが功を奏してヒットエギはほとんどアワビシールを貼ったエギ!
2日目にヒットしたエギも実は直前にアワビシールを貼ったエギにチェンジしたことが勝因で、アワビシールを見るともうボロボロに!乗らなかったイカもおそらくこのシール目掛けてイカパンチしていたことがよく分かります。
シンカー調整も重要
後はシンカー調整が非常に重要で2日目のようなベタ凪のゆるい潮の時は普段使わない10gのシンカーでゆっくりフォールさせることも必要です。ドテラ流し限定になりますが谷口さんはこれで2連続ヒットされていました。

何が起こるか分からない自然相手の沖縄ティップランエギングなので準備万端にして臨みたいですね。
沖縄と三重のティップランの違い
沖縄のティップランエギングは、船のスパンカーを立てバーチカルにエギを落とし込みピンポイントでイカを狙っていく釣り方です。これに対して三重をはじめとする一般的なティップランエギングは、船をドテラで流し着底後のエギを水平移動させる釣り方になります。

上から落ちてくるエギに反応させる沖縄スタイルに対して水平に移動するエギに反応させるのが三重スタイル。

2日目はイカの目線を変える意味合いで沖縄で三重スタイルを試みたことが三重を拠点とする我々アングラーのティップランスタイルと見事にマッチした結果となりました。これは船長の好判断と私たちアングラーの見事なチームプレーでしたね。
沖縄からイカを持ち帰る方法
沖縄で釣ったイカはどうするの?沖縄など離島での釣りは2日~3日の釣行になるケースが多いのでイカの持ち帰り方が気になるところです。
まず釣ったイカは自宅へ送る方法とクーラーボックスに入れて持ち帰る方法があります。どちらにしても今回お世話になった寄宮さんが所属する那覇新港釣船共同組合で冷凍にすることが可能で、発泡スチロールに入れて発送してくれます。

今回は昨年同様持ち帰ることにしたのですが、大型アオリイカをそのまま凍らすと重量が増すばかりかかさばってしまいます。そこで船上で捌いてコンパクトにして凍らせて持ち帰ることにしました。

これなら帰宅してもそのまま冷凍庫に入れて食べる時に解凍するだけです。ポイントは素早く捌いて小分けにすることです。
寄宮(YOSEMIYA)
沖縄ティップランエギングは6月中旬まで行えます。GWは観光がメインになるので意外と空きがあるようです。

今回お世話になった船宿は「寄宮(YOSEMIYA)」さん。沖縄のオフショアソルトゲームを安心安全でサポートしてくれる船宿さんです。

県外の方はホテルまでの送迎サービスもあり至れり尽くせりです。お世話になったタイソンこと末吉船長は寄宮の中でも若手のホープ!気さくで面白く、とにかく楽しませてくれる船長さんで、一瞬でファンになりましたね。

マリーナでは沖縄のお弁当や食事がとれる「パーラー徳ちゃん」もあります。みなさんもぜひ寄宮さんで沖縄の釣りを楽しんでください。
<宮野伸一/TSURINEWSライター>
寄宮
出船場所:那覇北マリーナ
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