3月30日は木曜日、釣友の古橋さんと成田さんが来るはずなので、ポイントを押さえるつもりで午前5時に出発した。25分ほどで愛知県・常滑港の駐車場に到着すると、成田さんがいた。あいさつすると、古橋さんはあとから来るとのこと。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)
常滑港でクロダイ釣り
2人でのんびり10分ほど歩き、への字の先にポイントを取った。常連さんたちが1、2匹の釣果があると言うポイントだ。これでボウズなしかと支度に取りかかる。
オキアミ3kgとマルキユーのナンバー湾チヌⅡとチヌパワー日本海を混ぜ合わせた後、海水を入れてよくかくはんする。そこにチヌスパイスを加えて再度練り合わせれば完成だ。出来上がったまきエサは、バッカンの中で手で押さえて空気を抜くといい。付けエサはマルキユーのくわせオキアミスペシャルLを使う。
まきエサが完成したら、絶対数の少ないクロダイにアピールするため、ピンポン玉大のダンゴを10個作り、ポイント釣法ということで先打ちしてからタックルを準備した。
次はタナ合わせ。ハリにゴム管付きオモリ1号をセットし、狙うポイントより先に打ち込んでタナを合わせれば完了だ。
釣友に40cmクロダイヒット
1時間、2時間と簡単に過ぎていくがアタリは出ない。ここで2時間遅れて古橋さんが到着。真冬でもダンゴ(ウキダンゴ)釣りに徹していた強者だが、まだ釣果に恵まれていないそうだ。3月も終わるが、1匹でも釣りたい。私の右側に釣り座を構え、今日こそ釣るぞとダンゴを投入する。

午前11時ごろ、ビシュ~とアワセ音の方を見ると、古橋さんのサオが大きく曲がっていた。「きましたよ~」と叫びながらも「ボラかも?」と遠慮がちな言葉。サオの曲がり方やラインの動きからして本命のクロダイだろう。慎重なやり取りで徐々に浮かせるが、良型なのかなかなか浮いてこない。やっと浮いたのは良型クロダイ。今年初のクロダイは40cm。うれしいサイズだった。
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力み過ぎた筆者は不発
「こんな良型クロダイを見せられては」と成田さんと私は力が入り過ぎて殺気を出したのか、全くアタリが出ないまま昼を回ってしまった。その後も釣り続けたが、とうとうまきエサが切れた。私は3連敗と情けない結果になったが、古橋さんに今年初のクロダイおめでとうと言って納竿した。
最後は定番のお掃除タイム。ホウキで散らかったまきエサを回収し、高い方の堤防は海水を流してきれいにして完了だ。きれいな場所で釣りがしたいので、皆さんもきれいにして帰ろう。
ウキダンゴ釣りにチェンジ
3日間働いてやっと休み。30日のリベンジ釣行ということで天気予報とにらめっこの日が続いていたが、ふたを開ければなんと暖かい釣り日和。そこで今回から本来のダンゴ(ウキダンゴ)釣りにチェンジした。
4月4日、午前4時に起床。準備を済ませて車に乗り込み常滑港へ向かう。5時30分に駐車場に到着すると、5秒遅れで入ってきたのは釣友の成田さん。前日も釣りをしたのにサオを出しに来たようだ。前日バラしたクロダイを取りに来たとのこと。話を聞くと、良型クロダイを掛けたがハニーケーソンに潜られてハリス切れ。クロダイの活性が急に上がってきた様子。楽しみだと早々に釣り座へ向かった。

成田さんは前日のポイントに入ったので、私は少し右側の離れた場所に釣り座を取る。少し休憩しようと思ったが、成田さんがまきエサの準備をしていたので、つられて私もまきエサ作りを始めた。
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ダンゴを作り投入
今日からダンゴ釣りなのでまきエサが違う。マルキユーのウキダンゴXをベースにチヌスパイスと濁りオカラを入れて混ぜ合わせる。そこにアミエビ1kgと細引きさなぎと激荒を入れ、アミエビの水分を吸わせる。少し置いてさなぎに水分が行き渡ったらすべてをよく混ぜ合わせる。パサパサ感があれば海水を入れて混ぜ合わせれば完了だ。

先にテニスボール大のダンゴを7~8個ポイントに投入する。付けエサはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエロー。先打ちダンゴにクロダイを寄せている間にタックルを準備する。
次はタナ合わせ。潮は大潮で満潮が午前5時20分。すでに下げ潮に入っている。朝マヅメのモーニング狙いだが、さてどうだろう。タナ調整は5投目で完了。オキアミをハリに刺し、ダンゴを握って今年初のダンゴ釣りがスタートを切った。
待望のヒットに安堵
下げ潮にもかかわらず今のところ流れが弱い。クロダイがいれば釣れそうな雰囲気だったが、モーニングはこなかった。1時間、2時間といつも通りのパターンだ。
一時的に潮が速くなって緩む時間帯は午前10時ごろ。このころに時合いがくるはずと話していた午前9時20分、突然私のウキが海中に入った。アワセを入れると、サオがきれいな弧を描く。グングンと活発な引き込みは良型のクロダイだ。パワー全開で楽しませてくれたが、沖に向かって張り出しているギンパ草に絡んでしまい痛恨のバラシ。「あぁ~!」と声が出た。ハリスを1.5号にして再挑戦だ。
バラした後は釣れないと言うが、その通りで、干潮時間を迎えた。次の時合いは潮変わりだ。
そのとき成田さんのサオが大きく曲がった。「きたぁ」の声の方を見ると確かな引き込み。だがクロダイの姿を見たところでハニーケーソンの中に入ってしまいジエンド。

バラしたら次がこないよと言った矢先、私のウキが海中に入った。今度こそバラすものかと慎重に浮かせる。差し出したタモに収まったクロダイは38cm。3連敗で終了。ダンゴ釣り第1号に胸をなで下ろした。
クロダイが連発
仕掛けを見直して投入する。5分後、回収しようとサオに手を置いたと同時にアタリが出た。すかさず反応、引き込みを楽しんで同型を追加する。ダンゴ釣りで両目が開いた!
まだまだいけるとダンゴを打ち込む。すぐには出なかったが、潮の流れが変わったときに再度アタリが出て34cmを追加。3匹目だ。ならばもう1匹。大型ボラの回遊に「こんなのを掛けたら終わりだな」と成田さんと話していたが、そのアタリをアワせてしまった。暴れないように強引にリールを巻いて浮かせると、な、なんとクロダイ。慌ててタモを差し出し4匹目を上げた。ボラだと思っていたのでうれしかった。
6匹ゲットで大満足
午後3時を回ってもうこないと思っていたが、なんと5匹目が堤防に上がった。成田さんはまきエサ切れで納竿している。これが最後と決めて打ち込む。ウキがなじんで左へゆっくり流れるなか、ウキのトップが沈んだ。続いて2目盛り分沈んだのでアワセを入れると、生命反応のある強い引き込みが伝わってきた。

最後にヒットしたのはボラか、本命か。クロダイであってくれと拝みながら強い引き込みに対応していると、キラリと見えたのは本命の姿。最後の投入で上がりクロダイが釣れて大満足。うれしい納竿ができた。
ダンゴ釣りの場合、堤防はあまり汚れていないが、終了後は必ずホウキで周りを掃いてきれいにした後、海水を流してこれでもかと思うほどきれいにしてから終了した。
<週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫/TSURINEWS編>
常滑港
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