2023.3.26

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?

渓流を初めて訪れたなら、素晴らしい空気や景色に感動しつつも、「どこをどうやって狙えばいいのか」という現実的な問題に直面する。今回の記事では、どういった場所に渓魚が居ついているのかを紹介していこう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?

渓流の流れは非常に複雑

渓流という場所は、山奥にある関係上流れが強く、大きな岩がゴロゴロしている。そのため、流れが非常に複雑になっており、仕掛けを投入してみるとあらぬ方向へ流されて引っかかる・・・なんて事がおこる。また、時期や雨量によって川の様相は大きく変化するので、それらにも対応していかなければならない。

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?この流れが渓魚を育む(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

渓魚が居つく場所を知ろう

まずは的確に流れを把握し、渓魚が好む場所をきちんと知っておく必要がある。キーワードは「隠れ家」「採エサしやすい」「休憩」だ。

物陰

警戒心が非常に強い渓魚は、自らの身を隠すことが出来る場所を好む。大きな岩の裏や間、オーバーハングしている木の下等は、渓魚にとって絶好の隠れ家だ。

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流れのヨレや巻き返し

流れ同士がぶつかり合うと、流れがヨレて緩やかになる。こういった場所の付近には、巻き返しや反転流と呼ばれる複雑な流れが生まれ、エサが多く溜まるので渓魚が居つきやすい。流れのヨレは流心の脇に多くできやすいので、注目してみてみよう。

落ち込みの下

渓流は、標高の高い場所から低い場所に向かって流れている。そのため、場所によってはいくつもの段差が出来ており、非常に小さな滝のようになる。こういった場所は「落ち込み」と呼ばれ、底が深く抉れて白泡が立つので、格好の隠れ家となる。また、酸素量が豊富な上に、上流から流れてくるエサが真下に落ちてくる事もあり、渓魚が居つきやすい環境が整っていると言える。

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?こういった場所は絶好のポイント(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

カケアガリ

流れによって作られる、すり鉢状になったくぼみの斜面部分をカケアガリと呼ぶ。こういった場所は、底の流れが変化してエサが溜まりやすい上、流れが緩やかになるので、渓魚の休憩場所となっている。

瀞(トロ)や淵(ふち)

流れが強いエリアのやや下流に存在する、ちょっとしたプールのような状態の場所を淵や瀞と呼ぶ。こういった大場所は、流れが緩くて水深があり、流れてきたエサが溜まりやすくなっている。隠れ場所なども豊富にあり、まさに一級ポイントといえるので、見つけたらじっくり狙いたい。

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?絶好のトロ場(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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流れを読む練習をしよう

著者の前記事で、「初めは支流がオススメ」と紹介した。だが、いくら川幅が狭く水深が浅いと言っても、やはり川の流れは非常に複雑だ。この流れを読む練習をすることが、渓流釣りでは釣果に直結する。

表層の流れ

表層の流れは見た目通りで、仕掛けを投入した後、どの方向に流れるかがある程度決まる。水面に浮いている泡や木の葉などに注目すると理解しやすい。基本的に表層の流れは障害物にぶつかると変化するので、渓流では水面から見えている岩に注目するといい。岩にぶつかった流れは二又以上に分かれ、また新たな流れを作っているはずだ。

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?黄色い矢印が表層の流れを表す(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

中層~底の流れ

渓流は数十センチ以上の水深があると、表層と中層~底付近で流れ方が変わる。底付近は流れの影響で抉れている事が多く、表層よりも圧倒的に緩やかになっていることが多い。こういった流れを「底流れ」と呼ぶのだが、この中に、いかに自然にエサを流し込めるかがカギとなる。

偏光サングラス

ここまでで紹介してきた流れは、正直裸眼だと視認するのが非常に難しい。一方、偏光サングラスがあれば、流れだけでなく底の形状・水深・障害物などが手に取るように判るので、文字通り「見えている世界」がガラっと変わる。下の写真を見てみてほしい。

渓流エサ釣りで【最初の1匹を釣るためのポイントの選び方】 魚が居つく場所はどこ?偏光サングラス越しに撮影。流れのヨレも把握しやすい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

こちらはスマホのカメラに偏光サングラスを当てて撮影した写真だが、底がハッキリと見えているのがお解りいただけるだろうか。この丸で囲んだ部分が、過去に魚の反応があった場所だ。偏光サングラスは高級品のため手を出しにくいが、釣果を求める初心者こそ、絶対に導入すべき道具だと著者は思う。

流れの把握は至上命題

初心者が渓流釣りにおいて「最も難しい」と感じるポイントが、今回紹介した流れの把握だ。逆に言えば、これさえ出来るようになれば渓魚にグっと近づくことが出来るので、諦めず何度も渓流へ通い、渓流エサ釣りにトライしてみてほしい。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/246012/
この記事を書いた人 荻野祐樹

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