1月21日(土)、東京湾・原木中山の林遊船でシーバスジギング教室を行ないました。冬季から春先にかけて、シーバスは産卵期を迎えます。水温が安定しやすい深場へ移動したシーバスをバーチカルに狙うことができるので、キャストのスキルは不要。初心者でも簡単に大物を釣ることができるチャンスです♪
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 白井亜実)
林遊船からシーバスジギング釣行
今回の参加者は11人。ルアー釣りは皆さん初めて。なかでも、今回ご夫婦一緒に初参加の康太朗さんと有依さんは、船釣りそのものが初めてとのこと。スノボのウエアで防寒対策も万全♪この日は、朝は北風がとても強くて少し荒れ模様でしたが、徐々に落ち着く予報。9時ごろ出船して、中島船長の安全運転でポイントへと向かいます。到着すると、沖はまだ風が強く白波が立っている状況。船長は障害物周りの風裏に船を着けてスタート。お天気は最高で、海上から眺めるアクアラインを楽しめるのは、釣り人の特権です。
当日使用したジグ
今回は60gをメインに3種のジグを使用。
①フロント寄りの重心でヒラヒラフォールさせるタイプ(カルティバ 撃投ジグレベル50g、60g、80g)
②リア重心で素早くフォールさせることができるタイプ(カルティバ 撃投ジグエアロ60g、80g)
③小型ベイトのようにシルエットの小さいタイプ(カルティバ 投次郎40g、50g)
カラーはゴールド系、シルバー系、グロー系を数種類ずつ準備しておけば万全かと思います。フックはシーバス専用(カルティバ 段差フック1/0)を後方のリアにだけセット。

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タックルはレンタルや流用でもOK
ほとんどの人はレンタルタックル(ベイト)を使用。マイタックルを使用される人は、ライトジギングや東京湾のアジなどなんでもできるライトゲームロッドなどがオススメ。シーバスは引きが強く、バレやすい魚なので、引き込みの強さをしっかり吸収できる7対3調子くらいの軟らかさがある竿が安心です。
シーバスジギングの釣り方
釣り方はシンプルで、とっても簡単。ジグを海底まで落とし、指示ダナまですばやくただ巻きして、またすぐ海底まで落とす。その繰り返しです。アタリは巻いている最中に出ることもありますが、ジグを巻き上げてから落とす=フォールの間に出ることが多いです。その場合、手元に伝わるアタリではなく、落ちていくラインがフッと止まり、イトフケができるようなアタリがほとんど。即座にリールを巻いて巻きアワせます。
釣行開始!
スタートから30分は音沙汰なし。根気よくジグの巻き落としを繰り返し、皆さん所作はバッチリです♪ そんななか沈黙を破ったのは、左舷トモ側のマイタックルで初挑戦の七海さん。ケイムラとグローのジグ(60g)が目を引いたようです。

シーバスはスイッチが入るとバタバタと時合いに突入するイメージなので、このままアタリが続くかと期待したものの、なかなか次がきません。
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ジグ変更で時合到来
そこで、ミヨシ側の何人かに、シルエットが小さく軽い投次郎40g(シルバー系)に変更していただいたところ、右舷ミヨシの祐輔さん、左舷ミヨシの創祐くんにさっそくヒット! そこから急にスイッチが入ったように、次々と皆さんの竿が曲がり始めました。

50~60cm前後の良型が次々と船内に取り込まれていきます。私はタモ入れでてんてこ舞い。初めて経験する大物とのファイトに、皆さん大興奮。船上は大盛り上がりです♪船酔いしてしまっていた康太朗さんもいつの間にか復活し、無事に本命ゲット。

ちょうど上げ潮が効き始めたタイミングもあってか、突然訪れた時合いであっと言う間に全員が本命を釣ることができて、私もひと安心。その後も誰かしらの竿が曲がるような状況で、しばらく時合いが続きます。
魚のスイッチが入ってからはどのジグでもよく釣れている印象でしたが、なかでもリア重心のジグ(60g、80g)でフォール速度を速めた人には、比較的スズキクラスの大型率が高かったように思います。
最終釣果
この日マイタックル入魂の創祐くん(小学1年生)も、60cm級をバンバン釣り上げ、9尾とすばらしい結果。そしてこの日の竿頭は、ママの麻衣子さんで10尾でした。最大魚は、釣り初挑戦の有依さんで67cm。レンタルタックルでがんばりました♪

この日は早掛け賞、最大魚賞、竿頭のいずれも女性と、女性陣が大健闘。短時間で大きなシーバスをたくさん釣ることができて、皆さん大喜び。大満足の釣果で、13時30分に納竿となりました。
この時期のシーバスは、ほとんどが卵や白子を抱えている個体ばかりなので、食べられるぶん以外は、優しくリリースしていただきました。「本当にルアーで魚って釣れるんですね」という感想をたくさんいただき、ルアーで魚を釣る楽しさを皆さんに実感してもらうことができて、私もすごくうれしかったです。「明日は筋肉痛になりそうだー」と皆さんお疲れの様子で、帰りは船室でグッスリ。
入門者にもオススメ
シーバスジギングは、春先にかけてまだまだ楽しめます。釣りを始めたい人や、ルアーで魚を釣ってみたいという人の入門にもピッタリです。ライトタックルかつシンプルな仕掛けで手軽に大物を釣り上げるこの楽しさを、ぜひ味わってみてください♪

<週刊つりニュース関東版 白井亜実/TSURINEWS編>
林遊船
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