キザクラテスター遠藤いずみさんはウキフカセ釣りのエキスパート釣りガール。寒グロシーズンまっただ中の五島列島の磯で「ZENSOH 22Let's(22レッツ)」で"初めて水平ウキを使ってみた"をお届け。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・立石)
「水平ウキ」仕掛けで寒グロを狙う

遠藤さんはキザクラフィールドスタッフの中でもエキスパートの1人。普段は自身がプロデュースしている「i-style beppin」で、どんぐりウキでの縦の釣りがメーンだが、今回、初めて水平ウキを使って寒グロを狙う。
どんぐりウキとの違いをしっかり感じる実釣を体験。ウキの形状違いでの攻め方や個性が違うウキの使う場面など、多くの気づきがあった。
五島列島の磯でフカセ釣行

釣り場は長崎県の五島列島の磯。寒グロシーズンまっただ中で大型の尾長グロも大いに期待できるところ。
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まるきんアプリ

まずは渡船選びから。長崎県平戸島から出船している船で一番、五島に近い港が宮ノ浦。丸銀釣センターまでは「まるきんアプリ」の「釣り場ナビ」で、道順も迷う不安もなく行ける。
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丸銀釣センター

午前4時、平戸市宮ノ浦港から丸銀釣センターのマリン・アスリートに乗船。上五島へと向った。
名礁『赤島のハナレ』へ

午前5時30分ごろ赤島のハナレに渡礁。満潮時は大半が沈む瀬。船長から「絶対ムリはしないように」とのアナウンスがあった。
暗い間は電気ウキで夜釣りを行い海の状況を確認。今回使用したまきエサはグレパワーV9、遠投ふかせスペシャル、オキアミ2角、つけエサはオキアミ生Lサイズ。
ZENSOH 22Let’s(22レッツ)

空が白み始めた午前7時半過ぎ、22レッツでの全層釣法に切り替える。全層釣法とは、魚が泳ぐ層を全て探る釣り方。タナを固定するウキ止めを使わずに、ミチイトがウキの管を動いて沈み続けてエサを魚の口元へと届ける。
キザクラ「ZENSOH」ブランドから「ZENSOH 22Let’s(22レッツ)」がリニューアルした。先代レッツと比べて約1.2倍にサイズアップ。重量が増えて向かい風でも遠投性がアップした。
内蔵されたテーパー管は水中でのイト通りの理想角度「22度」へと全体をリバランス。リング内径の入り口と出口を調節して、軽い仕掛けもイト落ち抜群。ディップ(くぼみ)、水平なフィン設計。サイズはM、L、LLの3種類、 規格は000、00、0シブ、0。カラーはレッド、ディープイエローの2色。
1投目から40cmクロ!

1投目は22レッツ00(ディープイエローカラー)を使用。ハリスにはガン玉を打たない、いわゆる”ノーガン”で釣り開始。
上げ潮が素直に沖に流れている。じわじわとウキが馴染んで海中へと沈んでいったところでアワセを入れている。余裕のやり取りで取り込んだのは40cmクラスのクロ。幸先のいいスタート。それから2投連続してヒット。少しサイズダウンしたが良型クロが続いた。
テンポ良く本命が連発

スピード感がある釣りの展開に遠藤さんの表情も活き活きしている。食い渋るとまきエサを打つ場所や仕掛けが入る場所を探して打ちかえている。日が高くなるにつれてクロはサイズが小さくなるものの、釣れ続いた。
昼前には潮が高くなり瀬の一部を波が被るように。見回りに来た船長の判断で瀬がわり。次はヘリコプター横に渡る。
瀬がわりで45cm尾長グロ浮上

ここは当て潮になり始めており、釣りやすい潮の時間は短め。
まきエサに小型のクロがわいている。近くにまきエサをして小型クロを寄せて、その下を狙っていた。数投したところでヒットしたのは尾長グロ。
足場が高くて抜き上げるには厳しいサイズ。無事にタモに収まり、メジャーで計測すると45cm。この日、一番のサイズだ。次に帆上のスベリに渡る。
縦の釣りで足元の大物を狙う

ここではリリースサイズのクロが続き、仕掛け全てを持っていかれるバラシも。午後3時過ぎ、ウキをi-style beppin absolute(ベッピン アブソリュート)の5Bに付けかえて沖の潮流狙いから足元の大物狙いに。
イサキが顔出し

縦の釣りにかえてサオ1本半くらいでヒットしたのはイサキ。
この魚で納竿。水平ウキを使った感想を遠藤さんに聞いた。
『どんぐりウキ』との違い

普段はどんぐりウキでの沈め探り釣りをしています。縦の釣りでガン玉や水中ウキを使ってゆっくり調節して仕掛けがキレイに入り、魚がいそうなところにエサをダイレクトに届けます。
水平ウキは潮に沿って自然に流れて、こっちがなにもしなくても入ってくれる。操作もシンプルで潮さえ見つければいい。どんな潮でも反応しやく、潮筋を狙うのであれば水平ウキが使いやすいです。
水平ウキを使った印象

全層釣法で水平ウキを使う前は、難しいイメージでした。どんな風に仕掛けが入っているのか、それが正しいのかが分らない。使ってみるとそれも全然難しくなくて、どんぐりウキで全層釣法をやっている人は、だれでもすぐに水平ウキを使えると思いました。
釣り方は「潮に乗せる」が基本

シンプルな仕掛けで使いやすく、仕掛けを張ったり緩めたり、基本に忠実にしていれば釣れます。全層釣法はウキを流れに乗せる釣り。まきエサを打つ場所はウキの近くにまいてあげるとよかったです。
水平ウキのメリット

水平ウキのいいところは流れがある場所を見つけると、ウキが素直に入っていく。流れの場所がかわっても、数ヶ所打って行くと入る場所がある。仕掛けが入って行くと魚が釣れます。
バチバチ体感ショックも違う

どんぐりウキと水平ウキのバチバチ体感ショックも違います。どんぐりウキはバチ、バチとじっくり少し鈍い感じ。水平ウキはバチバチバチ!っと反応がいいです。今回使用しているミチイトの全層沈め‐SPインパルスは、ムリな操作をしなくても、仕掛けが入りやすい。
00を選んだ理由

00の利点は、潮にもよりますが仕掛けの馴染みが早くてエサが先行することで、魚の泳層にダイレクトに届けます。
22レッツは入門者にもオススメ

遠藤さんが「22レッツ」での全層釣法を通して水平ウキでの釣りの楽しさを知る一日となった。「22レッツ」は初チャレンジでも十分に水平ウキの能力を発揮して、水平ウキの”最初のウキ”としてだれにでもオススメしやすいウキだ。

納竿後はまきエサを海水で流して清掃し、次の人が気持ちよく使えるように。
つり具のまるきん伊万里本店は地域一番店!

佐賀県伊万里市にある「つり具のまるきん伊万里本店」は年中無休で24時間営業。国道204号線沿いにあり、地元の伊万里周辺はもちろん、長崎県の佐世保方面や平戸方面への釣りへ行く時も便利。深夜でもエサや氷、釣り小物類、ルアーなど必需品をいつでも揃えることができるところがうれしい。釣果情報や潮なども親切に教えてくれて、頼りになる釣具店だ。
<立石寿栄/TSURINEWS編集部>
つり具のまるきん伊万里本店
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