2023.5.17

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説

海釣りを気軽に楽しめる海上釣り堀。メインターゲットとして釣れるのは、魚の王様と言われるマダイや青物だ。せっかく釣り堀に行くのであれば、1匹でも多く釣りたい。そこで今回は、海上釣り堀で釣果を上げる仕掛けセットや竿、エサについて解説。数を多く釣るためのポイントも紹介していく。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説

海上釣り堀とは?

海上釣り堀は、海の上に作られた釣り堀のこと。豊富な魚種をイケスの中に放流しており、海の釣りを気軽に楽しめることで人気のスポットだ。

エサ釣りが基本で、ウキの反応を見るウキ釣りかラインの変化を感じ取るミャク釣りで狙っていく。ルアーで魚を狙うことは禁止されている場所が多い。

料金体系は、釣った魚を定額で持ち帰れる「釣り放題方式」と釣った分だけ料金が上乗せされる「買い取り方式」の2種類。

みんなが釣りを楽しむために、海上釣り堀によって、ロッドの長さや本数、仕掛けにルールが定められている。初めての場所に訪れるときは、事前にルールを確認してから道具を用意していこう。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説海上釣り堀で釣れたマダイ(提供:週刊つりニュース関東版・坂本康年)

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

海上釣り堀で釣れる魚

海上釣り堀では、海に生息するさまざまな魚が釣れる。中でも目玉のターゲットは、高級魚であるマダイや、大きな魚体で強い引きを見せるブリ、カンパチ、ヒラマサなどの青物だ。

マダイは手ごろなサイズが数多く放流されており、強い引きを感じられる。ファミリーで釣りを楽しむことも可能だ。

イケスを走り回る青物は、掛けた釣り人がある程度海上釣り堀を動き回ってファイトしないと取り込めない。釣り人同士のオマツリ(糸が絡むトラブル)を防ぐため、誰かに青物がヒットしたら仕掛けを引き上げて取り込みに協力してあげよう。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説海上釣り堀で釣れた10kg級ヒラマサ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

海上釣り堀のタックル

海上釣り堀で使用するタックルは、マダイ・青物の両方を1タックルで狙う場合、3.5m前後の海上釣り堀専用ロッドか、またはオモリ負荷3号前後の磯竿に3000~4000番のスピニングリール。ラインはPEライン3号前後で、ウキ釣り仕掛けが一般的だ。

手軽に釣行できる海上釣り堀は1タックルで釣行するのもいいが、可能であればマダイ用、青物用とそれぞれ1セットずつ準備した方が、状況に応じた細かい対応が可能になる。また1本の竿にトラブルが起きた場合でも、もう1本の竿で釣りを継続することができることもあり、複数タックルを準備することをおすすめする。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説海上釣り堀でゲットしたマダイ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

海上釣り堀のマダイ専用タックル

マダイ専用のタックルは、ややライトなものでOK。3m前後のロッドにPEライン2.5~3号、またはナイロン4~5号。リールは2500~3000番のスピニングリール、ウキはオモリ負荷2号前後を使用する。

ウキを使用せずミャク釣りで狙う場合、穂先の軟らかい探り釣り用のロッドを使う。ラインはPEラインを使用すると穂先に絡むことが多いため、慣れていない人はナイロンの3~4号を使用すると良い。

ウキ釣りかミャク釣りか

海上釣り堀のマダイ狙いでは、「ウキ釣りとミャク釣りどっちがよく釣れるの?」と聞かれることがある。結論としてはそれぞれに特色があり、どちらが良いということはない。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

ウキ釣りのメリットは、比較的重めのオモリで狙いのタナを直撃し、ヨコの釣りでイケスの中央から角まで広範囲を素早く探れる点。高活性の魚が効率よく釣れる。デメリットは、落ちてくるエサにしかマダイが反応しない場合や、軽い仕掛けでスローに狙った方が良い場合にあまり適さない点だ。

一方ミャク釣りのメリットは、タテの釣りで狙う水深を一瞬で変えられて、食い渋ったときに軽い仕掛けで自然にエサを落とし込んで狙える点だ。しかしサオ先の直下しか狙うことができないため、イケスの中央でしか反応がない場合や広い釣り場の場合は、魚の居場所までエサを届けることができない。

それぞれのメリット、デメリットを踏まえて、皆さんが釣行される釣り場や、狙いに応じてタックルを準備すると良いだろう。ちなみに私はどんな状況にでも対応するために、毎回両方のタックルを準備している。

海上釣り堀のエサ(マダイ編)

マダイは雑食性でさまざまなエサで狙えるが、各メーカーから多くの種類が発売されている釣り堀用のダンゴが、最もスタンダードで実績もある。養殖マダイはペレット(ダンゴ)で養殖されており、ダンゴは食べ慣れたエサなのだ。

ダンゴは種類によって素材・色・粘り・比重などが異なる。もちろんそれぞれが釣れるエサではあるが、数多くのマダイを釣るには多種類のダンゴを用意し、状況に応じてローテーションを行うことが必要となる。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説多種多様なダンゴ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

使用する量は、私は1回1袋程度のイメージで準備するが、1種類を持っていくのではなく4種類程度を3~4分の1ずつ小分けにして冷凍保存している。

こうすることで、多くの種類のダンゴを準備することができ、エサのローテーションの幅が広がる。また小分けにすることで残ったダンゴを無駄にすることもない。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説ケースに小分けしたエサ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

ダンゴ以外にマダイ狙いで使用するエサは、アマエビ、アルゼンチンアカエビ、冷凍キビナゴ、冷凍イワシの切り身などを使用する。生きエサでは定番のシラサエビ、ムシエサ、最近はバナメイエビも人気がある。

エサを準備するにあたっては、少量多品種を意識して状況に応じてローテーションを行った方が好釣果につながる。

エサのローテーション

青物は、活きエサと冷凍エサのどちらか一方にしか当たらない日もあるので、状況に応じて使い分けることが重要だ。

まずは、イケスにエサ付きの仕掛けを投入して反応を確認。ヒットするエサを絞り込めたら、しばらくはそのエサを使っていこう。

時間が経つにつれて、ヒットしていたエサも次第に反応が悪くなっていく。そんなときは、ほかの人が使っていないエサを投入すると、再び反応がよくなることがある。

エサをローテーションして、魚を飽きさせないように工夫することが、釣果を上げるコツだ。

仕掛けセットについて

海上釣り堀では、エサによってオモリの重さを使い分ける。青物を狙う活きエサを使用する場合は、「狙いのタナまで確実にエサを沈める」ことと「他の人とオマツリさせない」ことが大切。ウキが沈まない範囲で重めのオモリ(6~10号)を使うのがおすすめだ。

マダイ狙いのタックルで使用する3号前後の軽いオモリでは、エサが泳ぎまわってほかの人とオマツリするトラブルが発生しやすい。

マダイと青物の両方を狙うときは、仕掛けを分けてタックルをセッティングしておこう。

青物を釣るコツ

青物を釣るためには、活性の高い時間帯を逃さないことが重要だ。一般的に多くの魚は、エサを追い求める朝イチのタイミング(朝マヅメ)で魚の活性が高くなることが多い。

また、海上釣り堀では、釣りの仕掛けを見たことがないフレッシュな魚が定期的に放流されるタイミングがある。これらの時間帯は、釣れる可能性が高くなるチャンスタイムだと覚えておこう。

マダイと青物は放流されるタイミングが異なることも多い。朝はマダイが釣れやすい時間帯なので、状況によってマダイと青物のどちらを狙うか判断しよう。

青物は口が固い魚なので、ハリは魚の口にしっかりと入ったのを確認してから大きくアワセると、バラしにくい。

【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説大きくアワセるのがコツ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

釣った魚はおいしく調理

マダイや青物は、食味の良い高級魚としても知られている。魚釣りを楽しめるだけでなく、釣った魚を持ち帰って食べられるのも海上釣り堀の醍醐味だ。

刺身のほかにも、調理次第でさまざまな食べ方が楽しめる。休日に海上釣り堀でフィッシュ&イートを楽しんでみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース中部版 桑原一幸/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年12月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。
The post 【海上釣り堀入門】釣果アップのための「仕掛けセット・竿・エサ」について徹底解説 first appeared on TSURINEWS.

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

出典: https://tsurinews.jp/236443/
この記事を書いた人 TSURINEWS編集部

SHARE

FAVORITE