
グレシーニのアレックス・マルケスは、MotoGPチェコGPをノーポイントで終えることになった。スプリントではスタートのミスで下位に沈み17位。決勝は転倒を喫したのだ。
アレックス・マルケスは決勝で序盤に6番手を争っていたが、2周目ターン12で転倒。この転倒ではジョアン・ミル(ホンダ)を巻き添えにしてしまった。
「あれは間違いだった。間違いなく、適切な場所ではなかったんだ」
アレックス・マルケスは失望のレースをそう振り返った。
「彼(ミル)をオーバーテイクするつもりはなかったんだ。僕の意図ではなかった。ただ、そこがオーバーテイクポイントなのかどうか確認したかっただけだ」
イン側でスリップダウンし、アウト側にいたミルと共にグラベルに転がったアレックス・マルケスは、ランオフエリアで数言交わし、すぐにミルに謝罪。そして、チームにも謝りたいと語った。
「チームに謝罪したい。自分らしくなかったし、少し集中力を失っていた」
「おそらく少し、興奮して取り乱しすぎていた。今日のようなミスをしないことが重要だ。それに取り組まなくてはいけない」
タイトル争いにおいては、アレックス・マルケスはまだランキング2番手を維持しており、3番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とは48ポイント差となっている。
一方で、ポイントリーダーの兄マルク・マルケス(ドゥカティ)とは120ポイントもの差がついてしまった。
アレックス・マルケスは、このポイント差を逆転することは不可能だとして、第10戦オランダGPで負ってしまった左手の負傷を治すことが優先だと語った。
「マルクとの120ポイント差を埋めるのは不可能だ。僕の目標は変わらない。僕たちは本来いるべきではない状況に置かれており、現在は怪我から回復することを最優先にしなければならない」
アレックス・マルケスにとっては幸いなことに、MotoGPはチェコGPを終えて約1ヵ月間のサマーブレイクに突入。次戦の第13戦オーストリアGP(8月15~17日)まで、コンディションを整えることに集中することができる。
ただミルを巻き込んだクラッシュに対して、アレックス・マルケスにはオーストリアGPでロングラップペナルティが科されることが決定……夏休み明けから憂鬱な罰則消化が待っていることになってしまった。
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