
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、同チームCEOを即時解任されることになった。後任にはこれまでレーシングブルズを率いてきた、ローレン・メキーズが就任する。
ホーナー代表はチームが創設された2005年以来、一貫して同チームを率いてきた。しかし今季は大苦戦。さらにエイドリアン・ニューウェイやジョナサン・ウィートリーら重要人物が相次いで離脱しており、そのうえ昨年には、不適切行為を行なった可能性があるとして従業員に訴えられ、チーム内での権力闘争に発展したこともあった。さらにエースドライバーのマックス・フェルスタッペンも2028年までの契約を結んでいるものの、それを早期に解除し、来季からメルセデスに移籍するのではないかと言われている。
ホーナー解任を巡る一件については、F1公式が発信し、レーシングブルズもメキーズがレッドブル・レーシングに移籍してCEOを務めることを発表しているものの、レッドブル・レーシングとしては沈黙を守っている。そのため、解任に至った理由については不明なままである。
レッドブル・レーシングの次期CEOを務めるメキーズは、レーシングブルズのリリースにコメントを発表。チームへの感謝を語った。
「この1年半、ピーター(バイエルCEO)と共にチームを率いることができ、本当に光栄だった。才能あふれるスタッフ全員と共に、レーシングブルズの誕生に貢献できたことは、素晴らしい冒険だった」
メキーズはそうコメントした。
「チーム全体のスピリットは素晴らしいモノで、これはまだ始まりに過ぎないと確信している。アランは今、チームを率いて我々の道を歩み続けるのに最適な人物だ。彼はチームを知り尽くしており、初期の成功において常に重要な柱となってくれた」
メキーズの後任としてレーシングブルズのチーム代表を務めるのが、アラン・パルメインである。パルメインは2023年までアルピーヌで手腕を振るっていたが、2024年にレーシングブルズ(当時の名称はRB)入り。レーシングディレクターを務めてきた人物だ。
「チーム代表の職に就くことを、大変光栄に思う。オリバー(ミンツラフ/レッドブル社CEO)とヘルムート(マルコ/レッドブルのモータースポーツ・アドバイザー)が私に示してくれた信頼に感謝したいと思う」
そうパルメインは語った。
「ピーターと共に、彼とローレンがチームを前に進めるために成し遂げてきた素晴らしい仕事を引き継ぐことを楽しみにしている。これは私にとって新たな挑戦だが、チーム全員のサポートを頼りにできると確信している」
まさに激震が走ったレッドブル・グループの2チーム。今後どんな動きがあるのか? そしてレッドブルに所属する角田裕毅のパフォーマンスにはどんな影響が及ぶのか? 興味は尽きない。
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