
映画『F1/エフワン』の主演俳優であるブラッド・ピットは、撮影で実際のフォーミュラカー(FIA F2車両をF1風に改造したマシン)をドライブし、先日はマクラーレンの正真正銘のF1マシンも体験した。これには同じハリウッドスターであるキアヌ・リーブスも触発されたようだ。
来季からF1に新規参戦するキャデラックのドキュメンタリーにホスト兼エグゼクティブ・プロデューサーとして出演するリーブスは、イギリスGPの予選前にSky Sports F1に対して、同番組について語りつつ、F1マシンに乗る可能性にも触れた。
「まず、チームの物語を伝える機会をもらえて光栄だ。ゼロから立ち上がる新しいチームなんだ。キャデラック、そしてF1の物語を伝える一端を担えるなんて、本当にワクワクしてる」
リーブスがF1関連作品に関わるのはこれが初めてではない。2023年には、ブラウンGPのドキュメンタリーで、ジェンソン・バトンが2009年のワールドチャンピオンに輝くまでの道のりを紹介する役を担った。この作品は高く評価され、エミー賞を受賞した。
インタビューの中で、ブラッド・ピットがマクラーレンのF1マシンに乗ったことについて話題が向けられると、リーブスは彼らしい謙虚さでこう答えた。
「まずはシミュレーターから始めて、ちゃんと動かせるか見てみたいね。それがうまくいったら、実際にマシンに乗ってみたい」
またバトンから、ブラウンGPのマシンに乗り込んだ時の緊張感について尋ねられると、次のように答えた。
「もちろん、もちろん! 君のクルマだからね。乗ってもいいのか迷ったくらいだ!」
「でも一度落ち着いてしまうと、なかなか降りられなかったね」
映画『F1/エフワン』は既に大ヒットを記録しているため、既に続編の噂も立ち始めている。ファンの間では、リーブスが続編に出演するのではと期待が高まっているが、本人はそれを否定した。
「いやいや、全くないよ! ただのファンとして楽しんでいるだけさ。ここに来て、みんなと過ごして、ストーリーテラーの役割を果たせたらそれで満足だ」
筋金入りのクルマ好きで知られるリーブスは、バイクメーカーARCHの共同創業者でもあり、モータースポーツにも深い情熱を持っている。F1の2025年シーズンについては、次のように語った。
「本当に素晴らしいシーズンだと思う。序盤の展開も、ここまでの盛り上がりも最高だよ。レース内容もいいし、ハミルトンが赤いマシンに乗っているのも新鮮だ。若手の台頭もあって、すごく面白い」
「この先何が起きるのか、本当に読めない。もちろん上位争いは見えているけど、マクラーレンがどうなるかも含めて……本当に楽しみだ!」
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