
F1イギリスGPの予選でメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、ポールシッターとなったレッドブルのマックス・フェルスタッペンから約0.5秒離されて7番手に終わった。曰く、舞台であるシルバーストン・サーキットの高速域に苦しめられ「自信を少し失っていた」という。
アントネッリは前戦オーストリアGP決勝の1周目にレッドブルのマックス・フェルスタッペンを撃墜し、翌戦での3グリッド降格ペナルティが科された。そのため、イギリスGP決勝は10番手から出走することとなる。
「まあまあだったと思う。ラップ自体は素晴らしいとは言えないけど、予選では高速域で苦戦していた。安定性で苦しんだことで、セッションを通して少し自信を失ってしまった」
「その点はタフだった。特にセクター2とセクター3では、そのせいで常に苦労していた。日曜日はペナルティがあるから、すごくハッピーというわけではないが、そこからまた頑張っていくよ」
予選では突風や小雨に見舞われる難しいコンディションとなり、囲み取材の前にアントネッリはフェルスタッペンとこの話題について話していた。
「特にQ3はかなり難しかった。本当に予想できなかった。風が予想できず、そのコーナーでバランスがどうなるのか分からないと言う状況だった」
一方でチームメイトのジョージ・ラッセルは決勝2列目に食い込み、メルセデス代表のトト・ウルフから「マシン以上のパフォーマンスを引き出した」と称賛を受けた。アントネッリもそのラッセルと「かなり似た」セットアップを使用しているが、鍵となるいくつかのエリアで異なる選択を行なった。
「空力に関しては、彼は僕よりもアグレッシブに走っていたが、全体的には少し違っていた。高速域で自信が持てなくて、セットアップであと一歩攻めきれなかった」とアントネッリは認めた。
アントネッリはカナダGPでF1初表彰台を獲得したが、安定性には改善の余地がある。コンストラクターズランキングのフェラーリを1ポイント差で追いかけるメルセデスにとっては、アントネッリが安定してポイントを稼ぐというのは重要なことだ。
「言うのは難しいよ。上位陣のペースはとてもタイトだ。良いレースができればいいし、ベストな目標管理をして前に進みたい。7位以内が現実的だと思う」
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