
レッドブルリンクで開催されているF1第11戦オーストリアGP。2日目のフリー走行3回目では、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムをマークした。
2回のフリー走行が行なわれた初日は曇り空だったオーストリア・シュピールベルクだったが、開催2日目は概ね晴れ。気温24度、路面温度33度というコンディションの中、FP3の時刻を迎えた。
FP3は予選・決勝を前にした最後のフリー走行だが、1時間のセッションがスタートしても、チームはガレージ内でゆっくりと準備を進めており、5分経ってようやくアストンマーティン勢を先頭に各車はコースへと姿を現した。
アストンマーティン勢がハードタイヤとミディアムタイヤを1セットずつ、恒例の皮むきを実施してピットへと戻って行く中、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはハードタイヤで走行を開始し、まずはトップタイムを記録。チームメイトの角田裕毅はソフトタイヤを履いて2番手につけた。
その後マクラーレン勢を含め多くのドライバーがソフトタイヤでの走行を開始し、ノリスがレッドブル勢を上回ってトップに浮上。1分4秒888までタイムを改善した。角田は1分5秒499までタイムを伸ばすもノリスからは0.611秒遅れ。2台の間にはフェラーリのルイス・ハミルトンやメルセデスのジョージ・ラッセル、マクラーレンのオスカー・ピアストリが入った。
セッション折り返しが過ぎた頃には、多くのマシンが一度ピットイン。一方でフェルスタッペンはハードタイヤでロングランを実施し、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは遅めのタイム計測で角田の上6番手に浮上した。
メルセデス勢は2セット目のソフトタイヤを投入し、ラッセルが1分5秒018で2番手、アンドレア・キミ・アントネッリが1分5秒053で3番手に浮上。
他のドライバーもそこから新品のソフトタイヤを投入し、予選想定プログラムを実施。ノリスは1分4秒324を記録して自身のトップタイムを更新し、チームメイトのオスカー・ピアストリも0.118秒差の2番手までポジションを改善した。
フェルスタッペンもソフトタイヤを履いてアタックを行ない、1分4秒534をマークして3番手。メルセデス勢はフェラーリ勢にも交わされて6〜7番手に後退し、この7台の後ろにアストンマーティンのランス・ストロール、角田、そしてキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが並ぶというトップ10でFP3は終了を迎えた。
角田は2セット目のソフトタイヤを投入して1分5秒139を記録した後、ユーズドのソフトタイヤで走行していたが、ターン1でスピンを喫するというシーンもあった。幸い、ウォールにヒットすることは免れた。
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