
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の担当エンジニアを長年にわたって務めてきたジャンピエロ・ランビアーゼが、今週末のオーストリアGPを個人的な理由によって欠場。かつてマーク・ウェーバーやダニエル・リカルドのレースエンジニアを務めた経験を持つサイモン・レニーが代役を務めている。
この影響について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士と、フェルスタッペン本人に尋ねた。
ランビアーゼはフェルスタッペンのF1における成功において、なくてはならない存在だとされており、GPと呼ばれて一般ファンにもお馴染みの存在だ。そしてGPとフェルスタッペンの歯に衣着せぬコミュニケーションが、話題になることも多い。そんなランビアーゼは、詳細は明かされてはいないものの、個人的な理由でオーストリアGPを欠場。今回フェルスタッペンのレースエンジニアは、レニーが務めることになった。
マルコ博士は、今回ランビアーゼが欠場していることで、フェルスタッペンのパフォーマンスに影響が及ぶと思うかと尋ねられると、次のように続けた。
「私の記憶が正しければ、彼はアルボンのレースエンジニアを務めていた。そして、シミュレータの作業を担当していたはずだ。しかし今回彼は戻ってきた。以前と変わらず、鋭い感覚を手にしていると思う」
マルコ博士はmotorsport.comを含む複数のメディアに対してそう語った。
「非常にダイレクトな関係性を築いており、今のところ非常にうまくいっている」
フェルスタッペンも、この件について尋ねられた。前述のとおり、ランビアーゼはフェルスタッペンにとってはなくてはならない存在。しかし今回代役を務めるレニーとも、以前から関係性を築いているため、今回の仕事についても楽観視している。
「今はそういう状況だ」
そうフェルスタッペンは語った。
「今日は今のところ、サイモンと本当に良い仕事ができていると思う」
「もちろん、サイモンとは長い間知り合いだし、以前は隣のガレージ(チームメイトの車両)で働いていた。彼は経験も豊富だ。だから、今日は本当に本当に良い結果が出ている」
「彼はすぐに対応してくれたし、よかったよ」
そんなフェルスタッペンはオーストリアGP初日、FP1では2番手、FP3では3番手と、まずまずの位置につけている。
なおレッドブルは、次戦イギリスGPではランビアーゼがフェルスタッペンのレースエンジニアとして現場復帰する見込みであるとしている。