
アストンマーティンは新たなドライバーアカデミーを立ち上げ、プログラム一期生として今年カンポスからFIA F3を戦うスペイン人ドライバー、21歳のマリ・ボーヤと契約を結んだことを発表した。
スペインのカート選手権で3度チャンピオンに輝いたボーヤは、アストンマーティンによる「包括的な開発プログラム」の支えを受けながら、F1傘下のシリーズでステップアップしていくことになる。
新設されたドライバーアカデミーは、若く才能のあるドライバーを発掘し、カートのレベルから支援することが目的。他のF1チームが行なっているドライバー開発を反映したモノであり、FIA F2でランキング上位につけるジャック・クロフォード擁するアストンマーティンのドライバー育成プログラムを基盤として構築される。
「まず、マリを新しいプログラムに迎え入れることができて非常に嬉しい」
アストンマーティンF1のチーム代表を務めるアンディ・コーウェルはそう語った。
「彼はサーキットでの力強い記録、天性のスピード、そして断固としたマインドを持つ有望な才能の持ち主であり、モータースポーツにおいて我々が大切にしている特性である、驚くほど均整のとれたアスリードだ。我々の目標は、レース技術や技術的なフィードバックからメディア、フィットネス、個人的な成長まで、あらゆる面で成長をサポートし、トップレベルでのレースでの挑戦に備えることだ」
「またアストンマーティン・アラムコ・F1チーム・ドライバー・アカデミーを立ち上げることを誇りに思う。このプログラムは、類まれなる才能を持つドライバーを見つけ、サポートし、成長させるために作られたモノだ」
「このイニシアチブは、次世代ドライバーを育成する機会を与え、彼らがサーキット内外で完成されたドライバーに成長するのを支援する。若く才能あるドライバーをキャリアの最も困難かつ競争が激しい段階を通じて導くことは、特権的であり、チーム全体で共有されている情熱でもある」
今回加入が決まったボーヤは次のように意気込みを語った。
「アストンマーティン・アラムコF1チームおドライバーアカデミーに参加するというのは夢のようだ。F1で野心あふれるチームから学ぶまたとない機会だ」
「僕の目標は、できるだけ多くの知識を吸収し、できる限りの形で貢献し、サーキットで自分のポテンシャルを発揮し続けることだ。このような一流のF1チームの一員となり、アストンマーティン・アラムコの環境に足を踏み入れることは信じられないほど特別なことだ。AMRテクノロジー・キャンパスは刺激的で、ドライバーとして努力し成長し続けることで得られる、今後のチャンスにワクワクしている」
ボーヤはF3シュピールベルク戦から、ヘルメットとレーシングスーツにアストンマーティンのロゴをつけて参加する。昨年はバルセロナ戦のスプリントで1勝を挙げ、今年はモナコ戦のフィーチャーレースで表彰台を1回獲得した。
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