
ウイリアムズはチームを率いるジェームス・ボウルズ代表との契約を延長した。
1980年代から1990年代にかけてはタイトルやレース勝利を恣にした名門ウイリアムズだったが、特にここ数年は低迷していた。資金難が続いたことからインフラ面でライバル勢から後れを取り、マシンづくりがExcelのスプレッドシートで管理されていたというのは有名な話だ。
メルセデスでモータースポーツ戦略ディレクターを務めていたボウルズは、2023年からウイリアムズにチーム代表として加入。チームを常勝軍団に引き上げるべく、設計部門を再構築し、さらにアレクサンダー・アルボンのチームメイトとしてグランプリウィナーのカルロス・サインツJr.を引き入れた。
ウイリアムズは2025年シーズンの10戦を終えた段階で、55ポイントを獲得。直近3シーズンの合計よりも多くのポイントを集め、マクラーレンやフェラーリ、メルセデス、レッドブルに次ぐ、コンストラクターズランキング5番手につけている。
今回ウイリアムズと新たに長期契約を結んだボウルズ代表は、1997年以来となるF1タイトル獲得に向けて、チームを前進させ続けると意気込みを語った。
「アトラシアン・ウイリアムズ・レーシングと新しい契約を結ぶことができて非常に嬉しく思っている。最初に(ファクトリーの)ドアをくぐった時から、このチームはホームのように感じられた」
「この象徴的なチームは既に私に素晴らしい思い出を与えてくれたし、我々はみんな、レガシーを築いて再び世界チャンピオンになるという野心で一致団結している」
「この2年間、我々は土台を固めることに集中してきた。そして今、これからの数年間で栄光を目指すための基盤を手にした」
ウイリアムズ・レーシングと、そのオーナー企業であるドリルトン・キャピタルのマシュー・サベージ会長は次のように語った。
「ジェームスがアトラシアン・ウイリアムズ・レーシングと新たな契約を結び、我々が共に進めているミッションを完遂するために将来を託してくれたことに感激している」
「彼はウイリアムズを表彰台の最上段に戻すという仕事に、経験、エネルギー、戦略的リーダーシップをもたらした。我々はまだそこに到達していないが、グローブ(チーム本拠地)での勢いを感じることができ、この先の展開にワクワクしている」