2025.6.15

ポルシェ、トヨタ、フェラーリの三つ巴! SC出動でその差が接近|ル・マン24時間レース:12時間経過

Nikolaz Godet

 フランスのサルト・サーキットで行なわれている第93回ル・マン24時間レース。現地時間の土曜16時にスタートしたレースは折り返しの12時間が過ぎ、夜明けが近付いているが、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車が優勝争いをリード。トヨタ、フェラーリもそこに食らいついている。

 レース序盤はフェラーリ勢がカスタマーのAFコルセ83号車も含めて1-2-3を形成。ポルシェ6号車やTOYOTA GAZOO Racingの8号車がそこに割って入るような展開となっていた。

 その後もハイパーカークラス上位のオーダーは概ね変わらず。ルーティンストップのタイミングの違いによって、フェラーリ83号車とポルシェ6号車が首位を入れ替えるような流れが繰り返された。

 ナイトセッションは長らくアンダーグリーンで落ち着いたレースとなっていたが、10時間半が経過したところで、ケルビン・ファン・デル・リンデが駆るチームWRTの46号車BMWがポルシェカーブでコースオフしてストップ。これでスローゾーンが宣告された。

 2輪ロードレース界のレジェンド、バレンティーノ・ロッシを擁するため注目の1台であった46号車は、LMGT3クラスのトップを走っていったがこれで優勝戦線から脱落。クレーンで吊られてグラベルから脱出しコースに復帰することができたが、トラブルからかその足でガレージインし結局リタイアとなった。

 さらに11時間10分が経過した頃、ジェム・ブリュックバシェが乗るLMP2クラスのニールセン・レーシング24号車がクラッシュ。セーフティカー出動となった。

 30分以上セーフティカーランが続き、これで各車のギャップが一気に縮まることになったが、21台中12台が同一周回のハイパーカークラスはトップがポルシェ6号車、2番手がトヨタ8号車、3番手がフェラーリ83号車。レースリスタートからほどなくして12時間経過となったが、トヨタ8号車のステアリングを握る平川亮はフェラーリ83号車を従えながら首位のポルシェを追いかけているものの、じわじわとその差を離されている状況だ。

 上記の3台から少し離れたところでは、BMW15号車、フェラーリ51号車、フェラーリ50号車、ポールシッターのキャデラック12号車らが僅差のバトルを展開中。16番手スタートからペナルティもあり苦しいレースになっているトヨタ7号車はトップと同一周回、約2分差の11番手を走行している。なおハイパーカークラスは折り返しのタイミングでキャデラック101号車がストップしたが、未だ20台が走行を続けている。

 その他LMP2クラスはVDSパニス・レーシングの48号車とAO by TFの199号車と僅差の首位争いを展開中。なお佐藤万璃音を擁するユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレンは序盤でレースを終えた。

 そしてLMGT3クラスはマンタイポルシェ92号車が大きくリードしている。木村武史が乗る57号車Kessel Racingはクラス15番手だ。

出典: https://jp.motorsport.com/lemans/news/2025-lemans-12h-report/10732971/
この記事を書いた人 motorsport.com 日本版

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