
6月11日、フランスのサルト・サーキットで2025年WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースの予選セッションが行なわれ、12日の『ハイパーポール』へ進出する各クラス上位車両が決定した。
今季のル・マン24時間レースは予選方式が変更となっており、FP1の後に行なわれた予選で上位15台がハイパーポールに進出する。さらにハイパーポールが2段階に分かれて上位グリッドを決定することになった。
12日に行なわれるハイパーポールはH1とH2に分かれ、H2に進出した場合は、H1とは異なるドライバーがアタックを行なうことになる。
ハイパーカークラスの予選は現地19時30分から実施された。気温30度、路面温度42度という、ル・マンにしては暑いコンディションだった。
各車が最初のアタックを終えた段階では、AFコルセの83号車フェラーリが暫定首位。ポルシェ6号車、フェラーリ51号車が続いた。
トヨタはブレンドン・ハートレーがアタックした8号車が10番手、ニック・デ・フリーズが乗る7号車は11番手となった。
多くのマシンが一度ピットに戻り、タイヤを交換した。その後、51号車のアレサンドロ・ピエール・グイディが3分23秒933のベストタイムをマーク。しかしキャデラック勢も好タイムを出し、タイムシートは次々と塗り替わった。
終盤には、BMW15号車のドリス・ファントールが3分22秒887をマークしたが、さらにキャデラック12号車のアレックス・リンが僅差で上回る3分22秒847を記録。これが最終的に予選のトップタイムとなった。
トヨタは8号車のハートレーが途中、暫定5番手タイムを記録。最終的に11番手でハイパーポール進出を果たした。一方、7号車は予選通過圏外の16番手まで後退し、ラストアタックでもタイム更新ならず。17番手で予選を終えることになってしまった。
結果として、009号車と007号車のアストンマーティン・ヴァルキリー2台、7号車トヨタ、94号車と93号車のプジョー、99号車ポルシェ(プロトン・コンペティション)が敗退となった。
しかしその後、4番手タイムを記録していたポルシェ6号車が最低重量を満たしていないことが発覚。失格となってしまい、アストンマーティン009号車が繰り上がりでハイパーポール進出。トヨタ7号車は16番グリッドからのスタートとなった。
ハイパーカークラスに先んじて行なわれたLMP2およびLMGT3クラスの予選は、各クラス上位12台がハイパーポール進出となる。
コースサイドにストップした車両があったことで2度赤旗中断となった30分の予選は最終的に、AO・バイ・TFの199号車がLMP2クラスのポールポジション。LMGT3クラスは、バレンティーノ・ロッシのチームメイトであるアハマド・アル・ハーティが好アタックしたチームWRTのBMW46号車がLMGT3クラス最速となった。
木村武史がステアリングを握ったケッセル・レーシング57号車は15番手で予選敗退。佐藤万璃音がドライバーに名を連ねる95号車マクラーレンは12番手でぎりぎりハイパーポール進出を決めた。
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