
6月10日に2026年のF1カレンダーが公開された。全24戦の中にスペイン・マドリードでの開催が追加された一方で、イモラ・サーキットで開催されてきたエミリア・ロマーニャGPはカレンダーから脱落することとなった。
これを受けて、イモラ市長のマルコ・パニエリとエミリア・ロマーニャ州知事のミケーレ・デ・パスケールが力強い共同声明を発表。再びF1をイモラに呼び戻すことに意欲を示した。
「2026年シーズンのF1グランプリの暫定カレンダーが発表され、イモラは除外された」
共同声明の冒頭にはそう記された。
「これは我々も承知していたニュースだ。我々の地域は近年、国際的な名声、“メイド・イン・イタリー”や“モーター・バレー”のプロモーション、そして我々の土地と国全体の経済と観光システムに対する具体的なリターンを兼ね備えた、記録的な観客動員数を誇る特別なイベントが開催できることを承知してきたため、周囲に疑問や失望、苦い思いを抱かせるのも無理はない」
「実際イモラでのグランプリは、ファンやドライバーから最も愛され、高く評価されたグランプリのひとつであり、それはイベント終了後の数日間にも示されていた。そして、そのユニークさは世界でも際立っており、サーキットでのレースと、歴史的な中心地から始まる周辺地域が一体となり体験できる」
今回イモラは除外されたが、パニエリとデ・パスケールは、エミリア・ロマーニャGPがこれで終わるわけではないと確信している。
「しかし、ここで明確にしておきたいのは、このニュースが決して最終的なモノではないということだ」
「イモラとエミリア・ロマーニャGPが歩んできた道が、州や地域にとっての終わりではない。我々はカレンダーに関するダイナミクスや全体像の複雑さを理解しているし、初めから分かっていた」
「エミリア・ロマーニャ州とイモラ市は、推進パートナーとして、この段階でできることは全て行なってきた。我々は、この問題の重要性と戦略的な特性を、全ての関係者に何度も様々な方法で強調してきた」
「我々は、透明性、明確性、最大限の利用可能性、そして組織的な協力を通じて実施してきた」
共同声明ではまた、2023年のエミリア・ロマーニャGPが地域の洪水被害により中止となったことを受けて、2026年に向けて予算割当が行なわれていたことも明かされた。
「2026年大会の予算にも必要なリソースが割り当てられていた。凄まじい洪水によって2023年大会の開催が見送られ、来年取り戻そうというコミットメントが図られ、他組織やスポーツ界のパートナーからも要請があった」
「しかし今は論争や責任転嫁、諦める時ではない。今こそ、カレンダーへの復帰に向けた話し合いを再開すべき時だ」
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