
6月6日に開幕するMotoGP第8戦アラゴンGPで、ヤマハはテストライダーのアウグスト・フェルナンデスをワイルドカード参戦させる。
前戦イギリスGPでファビオ・クアルタラロがトップを独走中にマシントラブルで勝利を逃したヤマハ。改善傾向を見せている彼らが、アラゴンGPではテストライダーのフェルナンデスをワイルドカード枠を使用して参戦させることを明かした。
フェルナンデスは今シーズンからヤマハテストライダーに就任。序盤戦では負傷欠場の続いたミゲル・オリベイラ(プラマック)の代役として3レースに出場してきたが、今回はワイルドカードでの参戦となる。
ヤマハは今回、アラゴンGPで彼にワイルドカード参戦させることでバイク開発をさらに進め、データを収集することを目指すと説明。さらにフェルナンデスは、アラゴンGP終了翌日の月曜に行なわれるMotoGP公式テストにも参加する予定だ。
なおチームディレクターのマッシモ・メレガリは、アラゴンのような特別ヤマハに向いているわけではないコースでも良い進歩が確認できれば、ヤマハとして前進していることが証明できると、楽しみにしていると語った。
「ファビオとチームにとって、イギリスGPは心にくる終わり方となってしまった。そのため、この1週間は我々にとって貴重な反省と休息の時間となった」
メレガリはアラゴンGPのプレビューでそうコメントした。
「それによって息抜きをして状況を整理し、次戦に向けてのアクションプランを立てることができた。モーターランド・アラゴンは素晴らしいコースだが、“典型的なヤマハサーキット”ではない。しかし、だからこそ良い試験の場になるんだ」
「我々はこれまでのレースで良い進歩を示してきた。ここでどれだけのパフォーマンスを発揮できるのかを確かめるのが楽しみだ。今週末、ここでもポジティブなパフォーマンスの水準を確認できれば、我々の進歩が証明されることになるだろう」
「今シーズンこれまでにやってきたように、計画的に作業を続けることが重要になる。今回はテストチームも参戦するため、バイクの開発を進めながら、良いデータを収集することも目的にしてる。月曜には公式テストも行なわれるが、バイクの評価を継続していく」
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