
スーパーフォーミュラに参戦するTriple Tree Racingが、「Juju(野田樹潤)に対する誹謗中傷について」というメディアリリースを発表。ドライバーやチーム関係者に対する誹謗中傷等に厳正な対処をしていく旨を表明した。
今季からJujuの1台体制でスーパーフォーミュラに新規参入したTriple Tree Racingはメディアリリースで、徳間書店が運営するウェブメディア「アサ芸プラス」に今年の5月22日に掲載された記事を問題視。「当チーム所属ドライバー及び監督について事実を大きく歪曲した誹謗中傷記事が掲載された」と主張した。
またチームは「アサ芸プラス」に掲載された記事について「虚偽の事実を記載して当チーム所属ドライバー及び監督の名誉を著しく毀損」したとして、徳間書店と執筆者に対し、名誉毀損罪、信用毀損罪、偽計業務妨害罪で告訴状を警察宛に提出したことを明らかにした。
さらにリリースでは、Jujuは「誹謗中傷による精神的な疲弊」が激しいとも明かされており、「今後は当チーム関係者に対する誹謗中傷や名誉毀損等に対しては、厳正なる法的措置を取る」と宣言した。
チームは今後の対応として、外部の法的機関や専門機関と連携し、アスリートに対する誹謗中傷やハラスメント等への法的措置を専門とするコンプライアンス委員会を設立したと発表。今回リリースで発表された件についても、このコンプライアンス委員会に対応を委ねるとした。
Juju、そして彼女の父である野田英樹監督が率いるTriple Tree Racingはこれまで、国内トップフォーミュラを戦う唯一の日本人女性ドライバーとして大きな注目を集めてきたが、レースにおける振る舞いやコース外での言動等について批判の的となることも少なくなかった。また上記のリリースが発表された同日には、第5戦オートポリスにおける野田監督の無線での発言が不適切であったとして、謝罪のリリースを発信している。
以下は誹謗中傷に関するリリースの原文だ。
本年5月22日付けで、株式会社徳間書店が運営するウェブメディア「アサ芸プラス」において、当チーム所属ドライバー及び監督について事実を大きく歪曲した誹謗中傷記事が掲載されました。
当該記事は虚偽の事実を記載して当チーム所属ドライバー及び監督の名誉を著しく毀損する内容となっております。
当チームと致しましては、このような違法な名誉毀損行為を放置することは出来かねるため、本年6月3日付けで当該出版社及び執筆者に対し、名誉毀損罪、信用毀損罪、偽計業務妨害罪で警察に告訴状を提出致しました。
また、これに加えて、昨今のSNSや動画投稿サイトにおける誹謗中傷が社会問題と化している中、当チーム関係者への誹謗中傷も多数散見されます。
若干19歳のドライバー、Juju においては、誹謗中傷による精神的な疲弊が激しく、このような状況を看過・放置しておくことは人命に影響を及ぼすことさえも危惧される極めて深刻な事態であると判断致しました。
そこで、当チームと致しましては、今後は当チーム関係者に対する誹謗中傷や名誉毀損等に対しては、厳正なる法的措置を取ることを決定致しました。
つきましては、当チームは警察や弁護士会をはじめ、外部の法的機関や専門機関と連携し、アスリートに対する誹謗中傷やハラスメント、盗撮等の人身攻撃に対する法的措置を専門とするコンプライアンス委員会を設立し、本件の対応を委ねることと致しました。
関係各位におかれましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2025年6月4日
Triple Tree Racing代表 村司宏樹
日本コンプライアンス公益通報委員会 委員長 仙波 敏郎
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