
F1スペインGPの決勝レース終盤、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、4番手を争っていたジョージ・ラッセル(メルセデス) に対して、体当たりを喰らわせるというシーンがあった。
この件についてはレーススチュワードがフェルスタッペンに10秒のタイム加算ペナルティを科し、さらにフェルスタッペンはレース翌日になって「正しいことではなかった」と、自身のインスタグラムに投稿した。そしてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表によれば、フェルスタッペンはレース直後、チームに対して自身の行為を謝罪したという。
「スペインで欧州3連戦の最後を戦い、バルセロナを後にする。しかし、レースで好結果を得られなかったというフラストレーションを抱えている」
ホーナー代表は、自身のインスタグラムにそう綴った。
「チームとしては、3ストップの戦略を採って攻めた。それは良い戦略だった。しかしセーフティカー(SC)が我々を阻んだ。3ストップがなければ、ランドにこれほどまで接近することはできなかっただろう」
「SCは我々の戦略にとって最悪のタイミングで出てしまった。古いタイヤでコースに留まるか、新しいハードタイヤに履き替えて賭けに出るかという選択肢があった。後からならば何とでも言えるが、当時得られた情報に基づき、我々は最善の決断を下したと思う。マックスにとっては楽に表彰台を獲得し、しっかりとポイントも獲れるはずだった。しかしこの結果は、フラストレーションが残るものだった」
そうレースを振り返るホーナー代表。そしてレース後のフェルスタッペンの様子も語った。
「マックスは、ラッセルとのアクシデントについて、デブリーフィングで謝罪した。あのSCは、ユウキ(角田裕毅/レッドブル)のレースにも悪影響を及ぼした。彼は入賞には届かなかったとしても、そこにかなり近付くことができたはずだ」
「しかしそれがレースだ。一瞬で状況が変わってしまうこともある。それが我々全員がこのF1というスポーツに魅了され、愛している理由のひとつだ。厳しい週末だったが、今後数週間はマシンのセットアップを改善し、モントリオール(カナダGP)に力強くなって戻ってくるために、懸命に取り組んでいく」
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