
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1スペインGPでメルセデスのジョージ・ラッセルと接触したことで非難を浴びている。
フェルスタッペンはレース終盤まで表彰台圏内を走っていたが、セーフティカー出動時にハードタイヤへと交換したことで流れが変わった。リスタートで挙動を乱したことでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に交わされると、ターン1ではラッセルとバトル。ターン1でランオフエリアに逃れることになった。
チームからラッセルにポジションを譲るよう指示されたフェルスタッペンは、不機嫌そうにラッセルに抜かせようとした。しかし急に加速したフェルスタッペンがラッセルに接触したのだ。
5番手でチェッカーを受けたフェルスタッペンには、この件で10秒加算ペナルティが下され、最終的に10位でレースを終えることになった。
2016年のF1王者であるニコ・ロズベルグは、この件でフェルスタッペンには黒旗(失格)が掲示されるべきだったと批判するなど、物議を醸す結果となった。
かつてメルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長を務めたノルベルト・ハウグも、フェルスタッペンを非難。ワールドクラスのドライバーらしく振る舞う必要があると主張した。
「私は完全にたまげたよ。あんな風に爆発する人がいるなんて信じられなかった。少なくとも彼は今日謝罪した。でも、一連の出来事をもう一度検証する必要があると思う」
「私としては、今日の謝罪には最後に『すまない、ジョージ』という非常にシンプルな2つの言葉が欠けていた。スチュワードに謝ることもできるだろう。あれはあってはならないことだ。スタートは良かったが、誰もが知っているように、美しいエンディングがあってこそ完成するんだ」
「だから私は、彼がこう言うことを期待していた。『ジョージに謝罪し、FIAに非礼を詫び、そして見ていたすべてのファンに謝罪する』ってね」
「彼は賞賛される人物であり、それは当然のことだ。間違いなく現代最高のレーシングドライバーであり、そうあり続けてきた。それゆえに、彼はそのように振る舞う必要がある」
レース後のインタビューでこの話題を避けていたフェルスタッペンは、後にソーシャルメディア上で次のように投稿している。
「バルセロナでは、セーフティカーが出るまでエキサイティングな戦略といいレースができた。終盤のタイヤ選択と、再スタート後のいくつかの動きがフラストレーションを募らせた。その結果、正しくなく、起こってはならないことにつながった」
「僕は常にチームのために全力を尽くし、感情が高ぶることもある。一緒に勝つこともあれば、一緒に負けることもある。モントリオールで会おう」
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