
F1スペインGPの決勝レースでレッドブルの角田裕毅は、ピットレーンからスタートして、13位でフィニッシュした。週末を通して苦しんだ角田について同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「ファクトリーに戻って、状況を見直す」と語った。
角田はスペインGPの初日から厳しい戦いを強いられた。その苦戦は予選で特に顕著であり、まさかの最下位となってしまった。
そのためチームはレースに向け、角田のリヤウイングとサスペンションのセッティング変更を決断。角田はこれで、ピットレーンからスタートすることになった。
決勝レースでの角田のペースは、決して悪くはなく、ポジションを徐々に上げていった。
「ペースは僕たちが期待していたレベルではありませんでしたが、中団グループのマシンと比べれば悪くはなかったです。今日なら、入賞できるだけのポテンシャルはあったと思います」
角田もレース後にそう語った。
ホーナー代表もこれと同じ見解を示しており、レース終盤にセーフティカー(SC)が出動していなければ、入賞できていた可能性もあったと語った。
「SCはユウキのレースに悪影響を与えた。ペースとタイヤのアドバンテージを考えれば、ポイント圏内には入れなかったとしても、かなり接近することができていたはずだ」
角田はミディアムタイヤを履いてスタート。しかしソフトタイヤを履く他の多くのドライバーよりも早く1回目のピットストップを行なった。この理由についてホーナー代表は、次のように説明した。
「あの時点で、彼がトラフィックの中でポジションを上げられてないのは明らかだった。だから彼をピットに呼び込み、クリーンエアの中で走らせるのが最善の策だったんだ」
とはいえ、スペインGP初日からの角田のペースは不可解なほど厳しいものであり、何が起きていたのか見極める必要があるとホーナー代表は言う。
「ファクトリーに戻り、ユウキと共に今週末の状況を紐解いていくつもりだ。彼にとっては、初日から最後まで、厳しい週末だったからね」
「結果は彼にとっては望んでいたモノではなかった。彼はこの後1週間、チームと共に次のカナダに向けて、セットアップの改善に取り組んでいくことになるだろう」
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