
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ニコ・ロズベルグによるF1スペインGPで発生したマックス・フェルスタッペンへのペナルティが軽いという批判を軽くかわした。
スペインGPの終盤、フェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)との4番手を巡るバトルでコース外から復帰してライバルの前に立った。ペナルティを恐れたチームからポジションを譲るよう指示が飛んだが、その後に問題が起きた。
ターン5でフェルスタッペンはこの指示に従う動きを見せ、減速。しかしラッセルがそこで追い抜こうとした際にフェルスタッペンが加速したことで、ふたりは接触してしまったのだ。
この動きは審議対象となり、結局フェルスタッペンに10秒のタイム加算ペナルティが決定。5番手フィニッシュから10位まで降着した。
このフェルスタッペンの動きを痛烈に批判したのが、2016年のF1王者ロズベルグだった。Sky Sports F1の放送で解説を務めるロズベルグは「失格にすべきだった」と主張した。
「僕の見解からすると、これはとても寛大な措置だ。2017年のバクーで起きたセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンの一件を思い出してほしい」(※”ブレーキテスト”されたと不満なベッテルがハミルトンに追突した事件。その際の裁定は10秒のストップ&ゴー・ペナルティだった)
「(フェルスタッペンの今回の接触は)とても意図的な報復行為のように見えた。相手を待って、そしてターン1で自分がやられたのと同じように、彼に当たっていったんだ」
「これは全く受け入れることのできない行為だ。ルール上、ブラックフラッグ(失格)が振られるべきだったと思う。相手にぶつけようと待つなんてのは、ブラックフラッグだ」
ロズベルグのこうした見解について、レッドブルのホーナー代表はメディアに対して、とても簡潔な意見を示した。
「ニコのコメントの仕方は、かなりセンセーショナルだからね。置いておこう」
またフェルスタッペン本人も、ロズベルグのこうした批判は意に介していないようだった。
「ああ、それは彼の意見だ。誰もが、自分の意見を持つべきだと思うよ」
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