2025.5.29

平川亮、ハースF1で2度目のフリー走行出走に向けて「チームのために良いデータ収集がしたい」

Haas F1 Team

 ヨーロッパ3連戦の締めくくりとしてバルセロナ・カタルニア・サーキットで開催されるF1第9戦スペインGP。ハースが金曜日のフリー走行1回目で起用する平川亮は、「チームのために良いデータ収集」がしたいと意気込んだ。

 平川にとってハースでのFP1出走は、バーレーンGPに次ぐ2回目。シミュレータ作業や旧車テスト(TPC)で準備を進め、リザーブとしていくつかのグランプリに帯同してきた。

 2025年のF1では、金曜日セッションでのルーキー起用義務が各チーム年間4回(各車2回)に拡大。ルーキー枠のF1出走2戦以下という条件を満たす平川は、バーレーンGPでオリバー・ベアマンのマシンに乗り込んだが、スペインGPではエステバン・オコンのマシンに乗り込む。残る2回もいずれかのグランプリで平川が担当する予定だ。

「まずは、FP1に参加できる2回目の機会に本当に感謝しています。チームには本当にありがとうと言いたいです」

 ハースのリリースに平川はそう綴った。

「バルセロナには高速コーナーがいくつかあり、長いストレートも複数あります。FP1はまた難しいセッションになると思いますが、バーレーンでの最初のFP1からだいぶ準備が整ってきました」

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)から世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスを戦う平川は、2024年にマクラーレンのリザーブドライバーに就任すると、TPCを経てその年の最終戦アブダビGPのFP1でF1公式セッションデビュー。2025年はアルピーヌ陣営に移籍し、リザーブドライバーとして日本GPのFP1に出走した。

 そしてその直後、TGRと技術提携を結ぶハースに電撃移籍を果たし、早速バーレーンGPのFP1でVF-25を初ドライブした。

 ハースを率いる小松礼雄代表は、経験豊富な平川のチーム加入が「とても良い補強」になったと評価しており、平川はハースでの2度目のFP1出走に向けて、マシンバランスの高さが求められるバルセロナでのマシンデータ収集に注力したいと語った。

「エンジニアリングチームと共に準備をしてきましたが、もちろんたった1時間のセッションです。しかしチームのために良いデータを収集し、チームがより良い週末を過ごせるようにベストを尽くしたいと思います」と平川は続けた。

「この1時間を最大限活用することに集中します。本当に楽しみです」

 なお、スペインGPのFP1では平川の他にも、ウイリアムズから育成ドライバーのヴィクトー・マルタンスがルーキーとして出走予定だ。

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出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/hirakawa-second-fp1-outing-for-haas-to-get-good-data-for-the-team/10727529/
この記事を書いた人 motorsport.com 日本版

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