
ヤマハMotoGPのチームディレクターは、第7戦イギリスGP決勝でファビオ・クアルタラロに発生したマシントラブルについて残念であり申し訳ないと語った。
イギリスGPでクアルタラロは3戦連続となるポールポジションを獲得し、決勝では他のライバルたちを引き離す快走をみせた。
5秒という大量リードを築き、あとはこのまま逃げ切って3年ぶりの勝利は固いと思われていた矢先、レースが後半にさしかかった12周目にクアルタラロを不運が襲った。リヤのライドハイトデバイスにトラブルが出てしまい、クアルタラロは力なく減速しそのままストップ。優勝をまさかの展開で失った。
クアルタラロはレース後にこうした走りができたことは「希望」ではあるものの、実際のトラブルについては「最悪だった」と率直に語っている。
そしてヤマハのチームディレクターであるマッシモ・メレガリはチームのリリースを通じてコメントを発表。トラブルについて残念であり、クアルタラロに申し訳ないと謝罪した。
「今日のレースは苦い後味が残るものだった……ファビオのことは胸が潰れる思いだ」
「今日の彼はすべてが正しく完璧だった。レース序盤にリードし、再スタート後も素晴らしい集中力を維持して素晴らしいスタートを切り、大差をつけていた」
「彼はまるで予選のタイムアタックのような速さで攻め続けていた。だからこそ、リヤのライドハイトデバイスの技術的なトラブルでリタイアせざるを得なくなったことに対しては、我々はただ彼に申し訳なかったと言うしかない」
「通常はあり得ないトラブルで、ファビオはもちろん、チームもヤマハも、そしてファンのみなさんも非常がっかりしている。それでも彼がこういった形でレースをリードしたことは、我々が着実に進歩し、再び勝利を狙えるようになっている事を示している」
「ほんの小さな希望の光に見えるかもしれないが、長期的挑戦の中のターニングポイントとして大きな意味を持っている」
メレガリはそう語り、次戦アラゴンGPを楽しみにしていると締めくくった。
「全体的に今回のレースは我々にとっては残念な結果となったが、我々は再び一丸となり、2週間後のアラゴンでの再挑戦を楽しみにしている」
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