
レッドブルの角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの予選Q1でクラッシュ。予選ノータイムとなり、決勝レースはグリッド最後尾からスタートすることになった。
角田は「不必要なミスだった」とクラッシュの原因について語り、チームに修復作業を強いてしまうことを謝罪した。
ただ角田は、好結果を残すプレッシャーからきたミスではなく、「Q1からヒーローになろうとしてしまった」と、当時の心境を説明した。
「プレッシャーのせいでミスをしたとは思いません。チームは、プレッシャーをできるだけ軽減するよう、十分にサポートしてくれていると思います」
メディアからプレッシャーがミスにつながったのかと尋ねられた角田はそう語った。
「僕はQ1から、ヒーローになろうとしただけです。それは、不必要なことでした。狙いすぎたというか、1セットでQ1を突破することを目指しすぎていたんです」
「それに、マシンにはかなり変更が加えられていました。ですからマシンがどう反応するか……高速、中速、低速の挙動など、あらゆることがよく分からなかったんです。ああいうコーナーでは、特に大きな変更を加えた場合には、徐々に慣れていく必要があります。対処できる自信はあったんですが……正直に言って、これは言い訳にしかすぎませんが、マシンの変化や反応は予想外のモノでした」
なお角田は、マシンに加えられた変更からは好感触も抱いていたという。
「少なくともターン2やターン3はかなり良い感触でした。マシンに大きな変化があったのは明らかです。でも、ペースはありました」
「FP3だけは、ちょっと物足りなかったんです……ちょっと謎ですけどね」
「僕はF1に参戦して5年目です。以前にQ1でクラッシュしたのは、もうかなり前のことですが……今回それをやってしまいました。もちろん、許されることではないです」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、クラッシュした角田に大きな怪我がなかったことに安堵。引き続き角田をサポートすると語った。
「確かに彼のミスだった。でも、彼の身体に異常がなかったことは、神に感謝するしかない」
そうマルコ博士は語った。
「彼には、自信とサポートを与える必要がある。我々はそうするつもりだよ」
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