
2025年シーズンのF1開幕2戦をレーシングブルズのマシンで戦い、第3戦日本GPからはレッドブル・レーシングに昇格した角田裕毅が、レッドブル系2チームのマシンの違いについて語った。
ジュニアチームであるレーシングブルズのマシンVCARB 02は比較的スイートスポットが広く、リヤがどっしりとしていると言われる一方、メインチームであるレッドブル・レーシングのマシンRB21はよりセッティングのウィンドウが狭く、オーバーステア傾向にあると言われている。
特にRB21はマシンバランスの持病やグリップ不足の問題を抱え、ピーキーなマシンでパフォーマンスを発揮してきた4度の世界チャンピオン、マックス・フェルスタッペンですら手を焼いている。
ここまでVCARB 02で2戦、RB21で2戦を戦った角田は、その違いについて「正直、あまり似ていません」と語り、レッドブル・レーシングではより繊細なタイヤのウォームアップやマシンセットアップが求められると説明した。
「以前のマシン(VCARB 02)はかなり広いパフォーマンスウィンドウを持っていて、どんなバランスでもある程度うまく走らせることができたんです」と角田は言う。
「でも今のマシンは、かなり限定的なセットアップやタイヤのウィンドウがあって、その狭いウィンドウを見つけるのがすごく難しい……そこが一番の違いだと思います」
「この違いは自分にとってすごく大きいですね。ウォームアップのやり方とか、セットアップにここまで気を遣わなきゃいけないっていうのは、これまであまり考えたことがありませんでした」
「今はそれを学ぶのが、一番難しいことです」
マシンの走らせ方についてはレッドブル系2チーム間でも大きな違いがあるという角田だが、ドライバーを支えるメカニックは、イギリス籍のレッドブル・レーシングとイタリア籍のレーシングブルズで大きな差はないという。
「環境に関しては、メカニックは実際似ています。イギリス人を悪く言うつもりはないんですけど……もっとキツい人たちと思っていました(笑)」
日本GPの際、角田は海外メディアに対してそう冗談を放ち、笑いをさらった。
「実際はとても、とてもフレンドリーでした」
「結構ダイレクトに来るのかと思っていましたが、VCARBのイタリア人たちと同様に、とてもフレンドリーです」
「チームもとても協力的です。彼らには満足しています」
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT