2025.4.4

角田裕毅にとっては貴重すぎる1時間も相次ぐ赤旗で満足に走れず……消化不良のセッションに|F1日本GP角田フォーカスFP2

Sam Bloxham / Motorsport Images

 レッドブルの角田裕毅は、F1日本GPの初日フリー走行2回目を18番手で終えた。赤旗中断が相次ぎ、角田としても満足に走れず……消化不良の1時間となった。

 FP1ではソフトタイヤを2セット使った角田。このFP2ではまずミディアムタイヤを履いた。

 最初に選択したタイヤでのタイムは1分30秒625。”元”チームメイトのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)らに先行され、5番手につけた。

 その後、アルピーヌのジャック・ドゥーハンのクラッシュがあり、赤旗中断。角田としては、貴重な走行時間を失うことになってしまった。

 25分ほどの中断を経てセッション再開。角田は新品のソフトタイヤを履き、予選想定アタックに向かった。

 しかしそんなタイミングで、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがデグナーでコースオフし、再びの赤旗中断となった。角田は既にアタックに入っているタイミングであり、タイム更新のチャンスを失ってしまった。

 セッションが再開されたのは、残り時間が20分を切った頃。多くのマシンがコースインしたが、角田はコースインを遅らせ、しかもミディアムタイヤの中古を履き、アタックラップよりもロングランを優先させた。

 ただ残り時間15分というところでこのセッション3回目の赤旗。NIPPOコーナーを上り切ったところのコース左サイドの芝生が燃え上がってしまったのだ。

 セッション再開と同時に角田はコースイン。やはりミディアムタイヤ装着である。角田は1分34秒6、1分34秒7というペースで周回を重ねていくが、そこでまたしても赤旗。今度はスプーンカーブのコース脇で火事が起きてしまったのだ。

 この火事の原因は、コース脇の芝が乾燥しており、そこにマシンの底が路面を擦った時に発生した火花が飛び、引火したものであるようだ。鈴鹿サーキット周辺ではここ最近しっかりとした雨が降っておらず、その上強風が重なったことで、乾燥状態になっていたと考えられる。しかも、冬に枯れた芝生が、生え進む時期であることも関係していると思われる。

 結局このままセッション終了。このセッションで走行できたのは20分……角田も僅か12周、しかもソフトタイヤでのアタックラップも、ロングラン走行もほとんど行なえない、消化不良のセッションということになった。

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/f1-2025-rd3-japanese-gp-fp2-tsunoda-forcus/10709673/
この記事を書いた人 田中健一

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