
レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表は、近年を振り返って若手ドライバーの昇格を早めすぎたかもしれないと語った。
F1第3戦日本GPでは、角田裕毅が姉妹チームのレーシングブルズから、本家レッドブルへと昇格。不振のリアム・ローソンが、わずか開幕から2戦で交代させられるという電撃人事が執行された。
この決断に対しては、エースのマックス・フェルスタッペンも今季マシンRB21に満足していないことを考慮すると、レッドブルがローソンにより時間を与えるべきだったという意見もある。
ホーナー代表は先日東京で行なわれたレッドブルのショーランイベントの際に、Sky sportに対してドライバー人事についてコメントし、ドライバーの昇格を早めすぎたかもしれないと認めた。
「過去数年、我々はドライバーの昇格を早めすぎたかもしれない」
「(2019年の)アレクサンダー・アルボンの時を思い返すと……当時ルノーへとダニエル・リカルドが移籍し、(アルボンと交代させられた)ピエール・ガスリーも急いで昇格させていた」
「特にレッドブル・レーシングにおいては、これらの若手を早くに昇格させすぎたかもしれない。しかし、だからこそ我々は若手育成プログラムや、投資と育成を考えている才能ある人材プールを保持しているんだ」
「そのプログラムは多くのドライバーを輩出している。今のグリッドにおいて、レッドブルの育成プログラムを通ってきたドライバーは7人いると思う」
なお降格となったローソンだが、わずか2戦でこうした決断がされるとは思っていなかったと明かしている。
「こんなに早くになるとは予想していなかった。でもこれは当然僕の決めることじゃない」
ローソンは日本GPを前に、motorsport.comを含むメディアにそう語った。
「こんなに早くというのは、予想していなかったことだと思う。言うまでもなく、僕が下した決断ではないよ」
「僕にとっては、今のこのチャンスを最大限に活用することが大事だ。もちろんまだF1にいるから、チャンスはまだある」
「僕は皆さんよりももっと驚いたと思うよ。もちろん、シーズンはまだ始まったばかりだし、以前レースをしたことがあるサーキットに行ってクリーンな週末を過ごし、そういうチャンスを掴みたいと思っていた」
「でももちろん、その決定は僕に伝えられた時点で下されていた。だから、聞くのは辛かったけど、1〜2日は考える時間があった」
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