
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、今季の角田裕毅は、自分自身でモチベーションを高めなければいけないと語った。
レッドブルは昨年限りでセルジオ・ペレスとの契約を解除。その後任として、角田裕毅が加入する可能性が高いのではないかと考えられていた。しかし結局レッドブルが選んだのは、昨年後半に角田のチームメイトを務めたリアム・ローソン……まだF1フル参戦の経験がない新進気鋭の若手が、角田を飛び越えるようにレッドブルのシートを掴んだ。
このレッドブルの判断には、各方面から賛否両論様々な意見が飛び交った。
ローソンをレッドブルに起用することを決めた理由について、マルコ博士は次のように語った。
「この決定をいつ彼に伝えたのか、それは覚えていない。しかし、主に精神面が課題となったんだ」
そうマルコ博士は語った。
「メキシコでは残念ながら、ユウキは2回事故を起こした。一方でリアムは非常に好調だった。全ての事実を検討して、リアムを選ぶことに決めたのだ」
角田は今季レッドブル昇格を果たせなかったことで、レッドブルのジュニアチームで5年目のシーズンを迎えることになった。チーム名がトロロッソ、アルファタウリ時代を含めても、5年もこのチームに在籍したドライバーは皆無と言っていい。その一方で、レッドブル昇格を果たせなかったことで、モチベーションを保つのが難しくなるだろうことも想像できる。
角田のモチベーションをどう保つつもりなのか? そう尋ねると、マルコ博士は次のように語った。
「彼がそれ(モチベーション)を示さなければならない。彼には若くて速いチームメイトがいるが、モチベーションを発揮することが、彼の将来に繋がる」
「ユウキは自分自身でモチベーションを上げていかなければいけない。そして彼がうまくやれれば、きっと将来に繋がるだろう。もしそうでなければ、彼にはF1でのチャンスはもうないかもしれない」
2025年シーズンは、レッドブル・グループとホンダのパートナーシップ最終年である。ホンダとの契約がなくなることが、角田の今後にとってどんな意味を持つのかと尋ねると、マルコ博士は次のように語るにとどめた。
「ホンダとのパートナーシップの期間全体と同じくらい高いレベルで、シーズンを終えたいと思っている。つまり、少なくともマックス(フェルスタッペン)と5回目のタイトルを獲得しようと思っているよ」
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