
ドルナ・スポーツのカルロス・エスペレータ(スポーティングディレクター)が先日、アルゼンチン首都ブエノスアイレスにあるアウトドロモ・ファン・イ・オスカル・ガルベスを訪問した。
このサーキットは1961年から1999年の間に、計9回MotoGPが開催されたコースで、その他にはF1も1953年から1998年の間で計20回開催された。
近年、アルゼンチンGPはその舞台をテルマス・デ・リオ・オンドへ移して開催されているが、このサーキットは今後世界レベルのレースを再び開催したいと考えている。
現在、サーキットでは近代化に向けた工事が行なわれており、エスペレータはその現場を訪問したのだ。
「この訪問は工事のコーディネート業務を行なっているAUSAの作業チーム、ブエノスアイレス市のスポーツ長官、レーストラックの運営責任者、MotoGPアルゼンチンGPの歴史的なプロモーションであるグループOSDの技術チームとのミーティングの枠内で行なわれた」
「訪問中、工事を担当する技術チームは、ヤルノ・ザフェッリが率いる設計スタジオが実施した、ブエノスアイレス・サーキットの近代化の進捗状況を紹介している。このプロジェクトは施設をFIAやFIMに求められる国際基準へと適合させることを目指している。今回のアップデートによって、レーストラックは近い将来MotoGPやF1など、世界クラスのイベントを開催する力を取り戻すことができるだろう」
発表にはそう記されている。
アウトドロモ・ファン・イ・オスカル・ガルベスが以前のような栄光を取り戻そうとしていることは明らかだ。この事は前述のグループOSDのCEOであるオルランド・テラノバも認めており、次のように声明で語った。
「このプロジェクトはアルゼンチンのモータースポーツの発展へのグループOSDの取り組みにおける、重要な一歩だ。MotoGPアルゼンチンGPの新たな開催に向け、我々は国際的なモータースポーツイベントの可能性を広げる努力を続けている」
「この取り組みは、南米で最も象徴的なサーキットのひとつであるこのアウトドロモの近代化における、重要なマイルストーンであり、国際的なモータースポーツのトップレベルの目的地としてのアルゼンチンの地位をさらに強化するものだ」
なおMotoGPアルゼンチンGPは、歳出削減政策の影響を受けて2024年大会が開催中止となったが2025年は開催される見込みだ。
またMotoGPは南米大陸での拡大を目指しており、2026年から5年契約でブラジルのゴイアニアサーキットで開催契約を締結したばかりだ。