
MotoGPは2月5日~7日にかけてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで公式テストを実施した。そこでマルク・マルケス(ドゥカティ)が見せたペースは、注目に値するものだった。
マルケスは昨年グレシーニへ移籍してドゥカティのマシンへ乗り換えた。そこでポテンシャルを示したことで、2025年のドゥカティファクトリーチーム昇格を勝ち取っており、今年はタイトル争いの有力候補だとみなされている。
セパンテストはマルケスが2025年型のバイクをじっくりと試す初の機会となったが、そこで彼が示したペースは注目に値するものだった。
1周のラップタイムでは最終的に5番手の1分57秒042だったものの、スプリントレースを想定した10周のレースシミュレーションでは非常に優れたアベレージを叩き出した。
マルケスの平均タイムは、1分57秒930。そのうち7周で1分57秒台で、1分58秒台を3周という形で、最も遅い周でも1分58秒272だった。このスピードと一貫性は、昨年のマレーシアGPスプリントを制したホルヘ・マルティンを楽に倒せるだけのペースだった。
一方でチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤは、同じレースシミュレーションでは差をつけられている。バニャイヤのアベレージは1分58秒台で、1分57秒台のタイムは2周しか記録していない。
テスト中、マルケスにもっとも近いペースを見せたのは、弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)だった。今年は2024年型のバイクを使用しているが、アレックス・マルケスは1分57秒台を刻んでいるときは、兄よりも速いタイムを記録していた。
テストでは3日間で合計169周939kmを走り込んだマルケス。今回示したペースは、あくまでも走り込まれたコースコンディションでのモノという注意は必要だが、彼が予想通りタイトル争いの一角となってくるという、ライバルたちへのメッセージとなったはずだ。
なおMotoGPは2月12~13日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで2回目のプレシーズンテストを実施。その後3月初旬に開幕戦タイGPが行なわれる予定だ。
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