
先日イタリアのフィオラノ・サーキットで旧車テスト(TPC)を実施したばかりのフェラーリだが、早くも次なるテストを実施している。スペインのバルセロナ・カタルニア・サーキットにも2年落ちとなる2023年マシンSF-23を持ち込んだのだ。
1月28日(火)からカタルニアで始まった3日間のTPC。初日は午前中にシャルル・ルクレールがSF-23のステアリングを握り、午後には2025年からの新加入となる7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンがマシンを乗り継いだ。
ハミルトンは寒空の下フィオラノでもSF-23をドライブしたが、カタルニアの天候は良好。チームのプロセスに順応する上で有意義なテストとなった。
2025年からTPCのレギュレーションは変更が加えられ、その年のレギュラードライバーは最大4日間/1000kmに走行が制限を受けるようになったが、ハミルトンはフィオラノで89kmのみの走行に留まっており、カタルニアではたっぷりと走行することができる。
ふたりは1月29日(水)もカタルニアでTPCを継続。午前中はハミルトン、午後はルクレールという分担となり、スタートやピットストップに重点を置いたプログラムを実施する。
テスト最終日となる1月30日(木)には、フェラーリから2025年も世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスに参戦する元F1ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィが走行予定。加えて、フェラーリドライバーアカデミー(FDA)所属のディノ・ベガノビッチがF1マシン初ドライブを果たすと考えられている。
ベガノビッチは2024年に参戦したFIA F3をランキング6位で終え、FIA F2にもシーズン後半の4戦で出場。2025年はハイテックからF2にフル参戦を果たす。その傍ら、ルクレールの弟アーサーと並びF1の公式セッションに参加するため、TPCでスーパーライセンス発給条件となる300km以上を走り込むことになるかもしれない。
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