
米ゼネラルモーターズおよびそのキャデラック・ブランドは2026年からF1に新規参戦を開始するが、そのチームを率いる人物としてグレアム・ロードンが起用された。
アンドレッティ・グローバルによるF1参戦を目指した動きから、紆余曲折を経て11番目のチームとしてF1に参戦することとなったキャデラック。彼ら新チームを率いていく代表には、かつて2010年代に新興チームとしてF1に参戦したヴァージンやマルシャ、マノーのCEOを務めたグレアム・ロードンが就くことになった。
なおロードンは2024年末にザウバーを離れる中国人初のフルタイムF1ドライバーである周冠宇のマネジメントに関与。また既に過去2年間、キャデラックのF1参戦に向けた準備に手を貸してきていた。
「このエキサイティングな新チームの代表へと任命されたことを、本当に光栄に思っている。私を信頼してくれた全てのチーム関係者に感謝したい」
ロードンはチーム代表への指名に際し、そうコメントした。
「F1は世界最高のチームスポーツだと私は思っているし、チームとは人次第だとも思っている。このチームはレースに対する真の愛と情熱を持っているし、そのための専門知識や経験も備えている」
「レースは我々が行なっていくことの全ての中心にある。それが私のチームへ求めることであり、私はその一員でありたいと思っている。この先の仕事を過小評価するつもりはないし、ライバルには最大限の敬意を払っている。レースへの挑戦を楽しみにしている。それまでの間、我々は仕事をペースを保って続けていく」
アンドレッティ・グローバルの経営を引き継いだ、TWGグローバルのCEOであるダン・トウリスは、ロードンのチーム代表就任にこうコメントした。
「グレアムは我々がこの事業を構築してきた過去2年間、我々チームに対してアドバイスを行なってくれていた。彼のF1とその他モータースポーツに対する技術と経営面の両方の経験は、キャデラックF1チームを築いていく上で、非常に助けになってくれるだろう。」
またゼネラルモーターズのマーク・ロイス社長も、これまでのグレアムの助力に感謝し、今後のF1参戦に向けても期待を寄せた。
「過去2年間グレアムと共に仕事をするのは楽しいものだった。我々は彼がチーム代表として2026年のF1参戦経向けた旅を率いてくれることにワクワクしている」
「彼は素晴らしいレースのエキスパートで、高いパフォーマンスのチームを築くための方法を知っており、キャデラックF1チームがコース内外でのあらゆる取り組みにおいて示す価値観を体現している」