フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1カタールGPのスプリントと予選でいずれも5番手。コンストラクターズタイトル争いのライバルであるマクラーレン勢の後塵を拝することとなったが、予想よりもずっと戦闘力が高いことに満足している。ただそれだけでは逆転でのコンストラクターズチャンピオン獲得には足りないと、ルクレールは気を引き締める。
下馬表ではカタールで苦戦するものと見られていたフェラーリ。しかし実際には、マクラーレン勢に非常に近いパフォーマンスを初日から発揮し続けている。
「正直、今日はベストを尽くせた。アタックは本当に満足している、差は僅かだったと思うけど、今日のクルマにはそれ以上のモノはなかった」
ルクレールは予選後にそう語った。そしてマクラーレンとの差はまだ残っているとしつつも、メルセデスやレッドブルも大きく戦闘力を上げてきたことに驚いたと語った。
「正直に言って、マクラーレンと比べると、僕らが思っていたよりもかなり接近できていると思う」
「でもメルセデスやレッドブルと比べると、話は別だ。彼らがこんなに速いのは、僕らにとっては驚きだった。彼らがこんなに強いとは思っていなかったけど、マクラーレンは僕らよりも優れていると思っていた」
「全体的には、我々はマクラーレンと戦っている。レースペースは良かったし、明日はどんなことでもできる」
現在フェラーリは、コンストラクターズランキングで2位。マクラーレンを追いかけている立場だ。現在の差は30ポイント。カタールGPを終えた段階でこの差が45ポイント以上となった場合には、その時点でマクラーレンのタイトル獲得が決まることになる。
ルクレールは決勝に向けて、マクラーレンよりも多くのポイントを獲得するための準備をしなければいけないと語った。
「最終的にコンストラクターズチャンピオンを獲得したいのであれば、今週末はトップでフィニッシュしなければならない。獲得可能なポイントをただ獲るだけではダメなんだ」
そうルクレールは言う。
「コンストラクターズチャンピオンを狙うためには、期待以上のパフォーマンスを発揮する必要がある。だから明日は、彼らよりもポイントを稼ぐために、何か特別なことをしなくちゃいけない」
「正直に言って、僕らのレースペースは良いと思う。でも、スタートをうまく切らなきゃいけないね」
「僕らのレースペースは、コース上でオーバーテイクするのに十分なモノではないと思う。だからマクラーレンに勝つためには、戦略とスタートが間違いなく重要になると思う」
