
マクラーレンF1は先日行なわれたラスベガスGPにおいて、ライバルのフェラーリを抑えてワンツーフィニッシュを果たしたメルセデスに対して感謝している。
今シーズンのドライバーズチャンピオンはラスベガスGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に決まったが、コンストラクターズタイトル争いはまだ続いている。
現在ランキングをリードしているのはマクラーレンだが、彼らはラスベガスGPでは苦戦。4番手の速さであり、結果によってはタイトル争いでフェラーリに対するアドバンテージが消えてしまう可能性もあった。
ただラスベガスGPではメルセデスのパフォーマンスが良く、フェラーリを抑えてワンツーフィニッシュを達成。マクラーレンはフェラーリに敵わなかったが、メルセデスがワンツーを抑えたことで、ポイント差は12点詰められるだけで済んだ。
残る2戦で2チームの差は24点と争いは激しさを増している。マクラーレンはラスベガスGPでメルセデスがワンツーを確保したことに、非常に感謝していると語った。
「チャンピオンシップにおいて12ポイント削られてしまったことは残念だ」とマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は語る。
「とはいえ、我々がこの週末にどれだけ苦戦していたかを考えると、我々としては強力なパフォーマンスを発揮しワンツーフィニッシュを守ってくれたメルセデスには本当に感謝しなくてはならないだろう」
「さもなければフェラーリはコンストラクターズチャンピオンシップにおいて、さらに大きな脅威になっていただろう」
マクラーレンは残る2戦のカタールとアブダビのコースレイアウトは、自分たちのマシンにとって相性が良いだろうと考えている。ただステラ代表は今シーズンのトップチームの競争力を考えると、終盤のレース展開について楽観視してしまうことに注意が必要だと語る。
「カタールとアブダビが、我々のマシンデザインにより合致したコースだろうということは事実であり、私もそういったことを発言したことがある」
「しかし我々はそれと同時に注意深さを保つ必要がある。2024年のF1トップチームのレベルは前例のないものなんだ」
「F1で4つのチームがこれほどに高いレベルで活動しているシーズンを他に思い出すことができない。4チームは勝てる状況にあるだけではなく、今回メルセデスがやってみせたように、完璧な週末を過ごせば支配できる力があるんだ」
「つまり我々がカタールにマシンパフォーマンスは良いだろうと思って臨んでいくにしても、楽なレースだろうと思っていたら、現実に直面することになるだろう」
ステラ代表は高速コースで相性が良いと予想されるカタールGPに向けても、今は差が非常に小さいため、トップ4チームはどこも勝てる可能性があると語った。
「マシンポテンシャルを最大限引き出す必要があると認識して臨んでいる」
「そう努めれば、我々がうまくパフォーマンスを発揮できるようなデザインのコースレイアウトであることからも、良い時間を過ごせるはずだ」
「しかしフェラーリ、そしてレッドブルやメルセデスだって今週末に多くの情報を収集して、カタールで勝つための準備を整えているはずだ」
「だからシーズン終盤は私が望んでいた以上に興味深いモノになっている。私はいつも物事を“退屈”にしようとしているんだが、今回はそうではない」