2024.7.23

レッドブルF1、フェルスタッペン大荒れも“夜ふかしゲーム”は関係ない? 批判に重鎮「くだらない」と反論

Andy Hone / Motorsport Images

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGP決勝で思い通りにいかない戦略を痛烈に批判。メルセデスのルイス・ハミルトンとの接触もあった。

 これに対して、フェルスタッペンが前日の夜、午前3時までシミュレータのレースをしていたことを指摘する声もあったが、チーム側はそうした関連付けは「くだらない」と考えている。

 フェルスタッペンは決勝レース中、攻撃的な口調で何度もチーム側の判断を批判。戦略の悪さとマシンのペース不足に不満をぶちまけた。

 レース後、フェルスタッペンは自身の攻撃的な物言いは行き過ぎたモノだったという批判への回答を求められたが、「あいつら、みんな消えちまえ」と言い放った。

 その批判の中には、フェルスタッペンが決勝レースを前に深夜までシムレースに参加していたため、十分な休息が取れていなかったのではないかという指摘もある。

 しかしレッドブルは、それが今回の事態を招いたとは考えておらず、フェルスタッペンはベストを尽くすために何をすべきか正確に理解していると主張した。

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコはこう語った。

「イモラで彼はさらに長く起きていて、いつ眠りについたのかは知らないけど、レースでは勝っていた」

「マックスは私や他の人とはリズムが異なるし、寝る時間も彼にとっては特別なことじゃない」

「ザントフールトでは10時にヘリコプターがモーターホームの上空を通過しても起きなかった。彼は睡眠時間を確保している。いつも通りだ。くだらないよ」

 また、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこう語った。

「みんな結論を出すと思うけど、マックスは何が必要か分かっているし、我々は彼の判断を信頼している」

「彼はF1マシンをドライブし、グランプリで勝ち、世界チャンピオンになるために何が必要かを知っている。チームとして、我々は常に一丸となって仕事をしていて、どのように改善するかという議論は常にメディアを通して行なわれるモノではない」

 レッドブルはフェルスタッペンのレース前の行動について心配していないものの、無線でのやり取りの内容については話し合う必要があるかもしれないと示唆した。

 マルコは、チームが内々でこの問題について話し合う前、塵も積もれば山となると示唆した。

「全てを後回しにするつもりだ」とマルコは言う。

「個々のミーティングが長ければ長いほど、より良いモノになる」

 ホーナー代表は、フェルスタッペンの担当エンジニアである“GP”ことジャンピエロ・ランビアーゼが「子供っぽい」と無線で言ったのは他のドライバーのことだったと明かした。

「あのときのGPはマックスのことを言っていた訳ではない」とホーナー代表は説明した。

「彼は無線でペナルティについて不満を漏らしていた他のドライバーのことを指していたのだと思う。だからGPがあの時言及したのはマックスに関することではないと思う」

「他の人たちは明らかに(ライバルに)ペナルティを受けさせたがっている。スチュワードもラジオを聞いているからね」

「でも彼らは8年間一緒にやってきたし、今回のレースでもっと上手くやれたこともあるだろう。しかし、これはチームとして話し合うことだ」

 そしてホーナー代表はこう続けた。

「もっとパフォーマンスを上げる必要があることは誰もが分かっていると思う。そのためにみんな努力している。だから内々でどんな話し合いでもすることになるだろう」

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出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/red-bull-rubbish-to-link-verstappens-f1-radio-anger-to-3am-sim-racing-antics/10637806/
この記事を書いた人 Jonathan Noble, Ronald Vording

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