
レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1ハンガリーGPを7位でフィニッシュ。シーズン中に更迭されるという噂が絶えない中、予選での失敗から最低限の巻き返しを見せた。
今季不振が続くペレスは、シーズン中にも角田裕毅かリアム・ローソン、あるいはダニエル・リカルドにシートを奪われる形でチームを追われる可能性があるのではないかと噂されている。そして迎えたハンガリーGPでも、予選Q1でクラッシュを喫したため、その噂に拍車をかけた。
決勝レースでペレスは、多くのマシンはミディアムタイヤでスタートする中、ハードタイヤを選択。第1スティントでは苦しんだものの、なんとかレース中にポジションを上げ、最終的に7位でフィニッシュ。予選での大失敗から、最低限のリカバリーを見せたと言えよう。
「予想していた通り、このコンディションとコースで追い上げるのは、非常に難しかった」
ペレスは決勝レース後にそう語った。
「最初のスティントはハードタイヤを履いてスタートしたため、悪夢のようだった。グリップがまったくなく、ジョージ(ラッセル/メルセデス)に抜かれてしまったんだ。まさに悪夢だったよ」
「幸運にもピットストップする人が出たことで、少し順位を上げた。それでも、最初のスティントは難しかった。第2スティントと第3スティントは良いペースで、ジョージを抜いて最大限のポジションでフィニッシュすることができた」
「でも、7位が精一杯だったね」
最低限のリカバリーは果たすことができたと感じているかと尋ねられると、ペレスは次のように語った。
「ポジティブな面だけを捉えるしかないと思う。金曜日はとても力強いペースだった。力強いレースもできた」
「今後は自然にうまくいくと確信している。時間の問題だ。マシンにペースはあるから、次のベルギーで表彰台を争えることを本当に願っている」
相変わらず続く周囲からの雑音。その状況に対抗できる走りを見せられたかと尋ねられると、ペレスは次のように語った。
「僕としては雑音を完全に遮断し、自分自身のパフォーマンスを最大限に高めること、チームと協力することに完全に集中している。結局のところ、僕にとって重要なのは僕と共に働いてくれている人たちだけなんだ」
「今回、もっともポジティブだったのは、ペースがあることを確認できたことだ。数週間前のようにペースが足りないということはなかった。それが一番ポジティブだ」
ペレスは、予選でのミスから学び、今後に続けたいと語る。
「予選では、間違ったタイミングでプッシュしてしまっただけだと思う。でも、それは誰にでも起こりうることだ」
「ターン8で路面が濡れてきて、そこを走っていた。他のドライバーたちも、同じような問題は抱えていたけど、程度は軽かった」
「僕は現状を受け止め、そういうミスから学ぶつもりだ。誰にでも起こりうることだからね。とにかく落ち着いていく。そしてさっきも言った通り、一番大事なのは、十分なペースがあるというのを確認できたことだ」
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT