
2連勝と勢いに乗ってF1ハンガリーGPに臨んだメルセデスだったが、予選が残念な結果に終わったことについて、トト・ウルフ代表は関係者全員に責任があると語った。
特にジョージ・ラッセルはまさかのQ1敗退で17番手となったのだ。セルジオ・ペレス(レッドブル)のクラッシュによる赤旗後、ダンプコンディションから路面が急速に乾いていくというコンディションの中でアタックし、一時は10番手までポジションを上げたラッセルだったが、燃料が足りずピットイン。一方、セッション最後までアタックしていたライバルたちはタイムを更新し、ラッセルはノックアウトされてしまった。
ただ、ラッセルも雨が降る前の重要なアタックでミスをしており、「序盤に関しては僕のせいだ」と認めている。
一方ルイス・ハミルトンは路面温度の上昇もあって苦戦。なんとかQ3まで進出して5番手を確保したものの、Q2では0.010秒差で11番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を下す、紙一重の予選となった。
「全体的に期待以下のパフォーマンスだった。文字通り、これに関わった全員の責任だ」
ウルフ代表は『Sky Sports』にそう語った。
「Q1でマシンを失うなんて、ドライバーとチームのコンビネーションを考えるとあってはならないことだ。最終的には我々はペース不足だった。とても残念な1日だ」
ラッセルは、路面が乾けばペースが上がることを承知でQ1の最後まで走れるだけの給油を行なわなかったメルセデスの判断に疑問を呈していた。しかしインラップでは無線で、「僕のせいだ」と謝罪。Q1脱落の責任を自ら背負った。
一方でウルフ代表は、燃料をもっと入れておくべきだったと認め、チームの方が責任が大きいと語った。
「彼が1周目に全力を投じるべきだったと考えている。ルイスがその周にトップになっている。彼はおそらく抑えめに走りすぎたと思っているんだ」
「もう1台(ハミルトン)は最後まで走れるだけの燃料を十分に投入したが、(ラッセルの)走行プランは異なっていた。ファスト-スロー-ファストで走るプランだったが、彼はファストラップを3周することにしたんだ」
「でも全体的に見れば、1周多く燃料を入れなかったチームのミスが70%だ」