
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、不安定なコンディションで行なわれたF1イギリスGPで2位表彰台を獲得したが、パフォーマンス的には5位か6位が精一杯だと感じていたようだ。
5番グリッドからレースをスタートしたフェルスタッペンは、オープニングラップでマクラーレン2台に先行し3番手につけたものの、トップ2のメルセデス勢にはついていけず。序盤にマクラーレン勢にも抜き返されてしまった。
雨が降り始め、インターミディエイトタイヤに交換するタイミングが良く、フェルスタッペンは3番手まで浮上。さらに残り14周でスリックタイヤに履き替えた際、ハードタイヤを選択したことが功を奏し、ソフトタイヤのランド・ノリス(マクラーレン)を追い抜くことに成功。ルイス・ハミルトン(メルセデス)から1.465秒遅れの2位でレースを終えた。
マシンのパフォーマンスではメルセデスとマクラーレンに負けていたように見えるフェルスタッペンだが、ライバルの戦略ミスやジョージ・ラッセル(メルセデス)のトラブルにも助けられ、もぎ取った2位という印象が強い。
「今日はペースがつかめなかった」とフェルスタッペンはレース後のパルクフェルメで語った。
「序盤は大事なところでどんどん後退していたから、良い感じではなかった。どこかの時点で、『あー、5位か6位になるのかな』と本当に考えていたんだ」
「でもスリックからインターへ、インターからスリックに戻すときに正しい判断ができた。毎回正しい周にピットインできたんだ」
「ソフトタイヤではなく、ハードタイヤで走るようにチームから指示があったことも、僕を助けてくれた」
「今日は2位でフィニッシュできたけど、もっと下の順位になる可能性もあった。それでも表彰台に上がれた。僕たちは正しい決断ができたんだ。当然すごくハッピーだよ」
フェルスタッペンは雨が降り始めた段階で、グリップ不足で厳しい状態だったと振り返った。
「最初に雨が降り始めた時、僕はすでに後退しつつあった。グリップに苦しんでいて、あまりリスクを冒したくなかったんだ」
「僕の前を行く人たちが頑張っていたから、僕もそこに留まろうとした。コースオフしないようにしていたけど、かなりトリッキーだった」
「でもある時点でコンディションが悪くなり始めて、インターに変えなければならないことがはっきりしたんだ」
「それからタイヤをできるだけ長持ちさせなければならなかったし、突然太陽が顔を出し、路面が急速に乾き始めた」
「それでもインターは快適だった。でもある時点でスリックに切り替えるというギャンブルをしなければならなくなった。幸運にも、それが完璧にうまくいったんだ」
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