
シルバーストン・サーキットで開催されているF1イギリスGP。RBの角田裕毅は予選13番手となったが、雨絡みとなった予選Q1とは異なり、ドライコンディションで行なわれた続く予選Q2では“予想通り”苦戦したと明かした。
今年のイギリスGPは初日から天候に恵まれず、予選Q1はウエットコンディションでスタート。急速に路面が乾いていく中で、瞬間的にまばらな雨が降るというセッションになった。
多くのドライバーがインターミディエイトタイヤからソフトタイヤへと履き替えて望んだQ1後半のアタックで角田は、連続でタイム計測を実施。所々まだ濡れた路面で最終的に1分30秒994をマークし、6番手でQ2進出を果たした。
しかし完全ドライのセッションとなったQ2で角田は13番手。チームメイトのダニエル・リカルドも15番手と、RBは2台でノックアウトとなった。
しかしこれは角田曰く、分かっていた結果だという。
「(乾いたQ2の路面は)少し難しかったです」と角田は語る。
「FP3やQ1序盤はウエットコンディションでしたが、ドライでは少し難しい状況になると昨日経験したことから分かっていました」
「レース週末を好転できなかったのは残念ですが、仕方ないことです」
また、RBはスペインGPでの大型アップデートが十分に機能しなかったことから、翌戦オーストリアGP以降、新旧パーツを織り交ぜたパッケージを使用している。
イギリスGPにも「従来型50%、新型50%」というパッケージで挑んでいるRB。角田は、パッケージとしてシルバーストンのような高速コースに適していないと認めた上で、マシンは現状“ベスト”だと語った。
「今のところ、僕らが手にしているパッケージとしてはこれがベストだと思います」と角田は言う。
「ただ単純に、ここ3戦は特に高速コースの特性にマシンが適していないだけなんです。だからこそ、それが僕らの足かせだとも分かっています」
「僕らのオンボード映像を見ればそれは明らかで、トップのマシンと比較すると明らかにダウンフォースと空力効率が劣っています。少なくとも、今後に向けて何をすべきかは分かっています」
そして、RBがかなり早い段階で機能するパーツとそうでないパーツを見つけることができたのではないかとの質問に対して、角田は次のように答えた。
「そうですね。とても良く対応できたと思います」
「通常、大きなアップデートをして、特に大きな期待を持っていたのに、それが上手くいかないと分かった時は……。この2週間、僕らの大きなプラスになったのは、ペースのなさを受け入れて、すぐに適応できたことだと思います」
「新しいパッケージを投入して、それが機能していると認めたかったとしても、古いパッケージに戻すんです。ただ単に(アップデートが)機能していないだけですが、よく反応したと思います」
「新パッケージに質が伴わなければ、おそらく今の結果よりもさらに悪くなっていたでしょうしね。その点、僕らは間違いなく上手くやったと思います」